第22話 UNカップ決勝 3

『さぁ、1マップ目も終盤に差し掛かってまいりました。11-6で世界一チームがリードしています。コーチチームはTigaのACEやMuscleコーチの1vs3Clutch、5人守りなどの面白い戦術を使って世界一チームに対抗しましたがやはり強い世界一チーム。特に今回はJadeが暴れまくっています。Jadeが縦横無尽に駆け回り、ウルトを切ったラウンドはコメ欄でも悲鳴が上がる。確実にワンピックを取ってからはあらあらあらとコーチチームのすべてを破壊します。もうね、なんというか世界一チームが強すぎます』

『ええ。他四人もフィジカルが強くて引退したAkuqも世界大会よりも格段とヤバくなってます』

『コーチチームのTigaもスナでACEを取ったりと本当に凄いですからね。そして本当に魅せるプレーが多くて観戦してる側としてはとても楽しいですね』

『本当に世界一チーム、コーチチームもそうなんですが魅せるプレーをすると言う一種の才能が凄くて試合を見るのに飽きません。先程の準決勝もそうでしたが世界大会を見ているような気分にさせてくれます』

『さぁ、18ラウンド目。世界一チームは1マップ目のリーチをかけれるかっ!!』


コメント

『実質世界大会優勝チーム同士の対決だから……』

『全員日本の競技シーンに関わってるからなぁ……Akuqは引退したけど』

『マジで引退したの謎だよな。まぁ、プレッシャーとかあったんだろうけど』

『今は試合の話しようぜ。いけ、世界一』

『せやな。まずは1マップ世界一!!』

『コーチチームまだ行けるぞぉぉ』


『さぁ、攻めのコーチチーム詰め警戒。世界一チームはJadeだけが前に進んでいる!!』

『オーブを取る。Jadeがクナイを抜いたァァ。どんどん詰めていく。その先にはTigaが居るが一本で仕留めるっ。どんどん詰めていくJade!!スモークをたく。Aに詰めようとしていたLskはジャッジだが……Jade飛んだ!!アップドラフトで上からLskを落とす!!そして前ブリンクでSenも落としたこれで5対2またしてもJadeがコーチチームの攻めを破壊したァァ』


コメント

『Jade最強すぎる』

『これが日本が誇るジェット使いですか』

『何故Lsk落としてからSenまで落としに行けるのか』

『これ二人での攻め辛いな』

『ウルト禁止なぜなくなった……』

『残り二人ガッツリ囲まれてるんだが』

『なんで一回戻らないんや……』

『Jadeがひとり死んでも残りのメンバーで取り返しが出来るって判断してるんだろ……』

『実質TigaとMuscleだけ倒せれば対面ほぼ世界一チーム負けることないしな』


『さぁ、残りのMuscleとBad。裏からのJadeを落とせない!!Jade、ACEです。本当に手がつけられません』

『12-6……世界一チームがマッチポイントです!!。アルティメット状況はRutioのリザレクションとAkuqのショーストッパーが上がっててコーチチームは……んー3キル取ってようやくLskのクナイが上がるくらいですかね。先程の6本目を取る時にアルティメットを全て使ってしまったのでコーチチーム少しきついですね』

『ただ、武器はしっかりと買えます。おっと、Lskはここでオペレーターを持つ!!』

『ハンドガンが多いのでハンドガンの弱点となる遠距離戦を付くオペレーターですかね。コーチチームはここからどうにかOTまで行きたい』

『さぁ、世界一チームのマッチポイント19ラウンド目が始まります。コーチチームは全体的に情報を取りに行ってますね』

『ええ。おっとここでAkuqがLskに抜かれた!!1stブラッドを、取ったのはコーチチームです!!オペレーターが世界一チームにやはり刺さりました!!』

『今まではオペレーターがいない所を詰めたりしていましたからスナの適正距離で世界一チームは戦っていなかったんですよね。少しマッチポイントで気が緩んでしまったんでしょうか』

『これで4対5。コーチチーム人数有利を獲得します。世界一チームは唯一武器をしっかり持っているAkuqが落とされたのは痛いですね』

『ええ。おっとここでコーチチームはCにスモークを使って入っていく。一旦Ozuは引きます。リテイクの考え。コーチチーム、設置まで行きました。そして世界一チームはモクをさらにたく!!モクが多すぎて視界がよくありません!!Jadeが突っ込んでいく。RutioはここでAkuqを蘇生!?Rutioが抜かれる。Sen、Bad、Muscle落ちる。ただ、JadeとOzuも落ちた!!残るのはTigaとLskとAkuqとSakura。Sakuraはさっきの混戦の空きに半分まで解除していたっ!!さらにSakuraガチ解除だ!!TigaとLskがスモークが晴れて解除していたSakuraを倒す。あと1ミリだったんですが解除は成功しませんでした。さぁ、あとはAkuqだけ。だがここでAkuqがブラストパックで上に上がってショーストッパー!!Sakuraを倒す時に出た銃声から位置を割り出したのかTigaとLskを倒す!!そして解除は……間に合ったァァァ!!1マップ目を取ったのは世界一チームだ!!』

『13-6で1マップ目を制したのは世界一チームです!!』


コメント

『決まったァァ!!』

『Akuq??』

『世界一チームはモク多い構成だと思ってたけどなんであそこまで簡単にモクの中を移動して倒せるのかわからん』

『びっくりしすぎて日本語変になっとるで』

『Akuqうますぎ』

『Rutioよく蘇生通したな』

『左上のマップ見たらわかるけど地味にJadeとかAkuqの肉盾になってたからな』

『連携っていうかキャラ操作ウマすぎじゃね?』

『これが世界一か』

『てか、Sakuraがガチ解除してるのも意味わからん。普通は戦うものだろ?』

『仲間を信じたんじゃね?てか、世界一は元々Akuq復活させて武器持てるAkuqに全部片付けさせようとしてたし』

『てか、世界一チームシェリフやんけ!!』

『ショッティ持ってるやつもいるけどな』

『それでもモク中をそれで進めるのがやばいんよ。てか、なんで試合を成立させて勝ってるのか……』

『世界一スゴイナー』


『さぁ、1マップ目を取ったのは世界一チーム。やはりエコ縛りは世界一チームには縛りにすらなり得ないのかも知れません』

『もしもJadeがオペレーターを持ったりしてたら試合が成立するかも分からないので試合を成立させると意味では縛りは成功してるように見えますね』

『本当にウルトも縛るべきだったかも知れませんね。ただ、まだ1マップ目です。ここからコーチチーム取り返せばいいんです』

『そうですね。では、インターバルを置きたいんですがここでUNより発表がございます』


コメント

『エコでも散々世界のチームのメンタルブレイクしてたんで……』

『マジでUNISONの世界大会やばかった』

『マジで見るの楽しかったよな。ただ、1ラウンド1ラウンド見てるだけなのに心臓バクバクで息もできないくらい緊張した』

『わかる。てか、発表か』

『やっぱり今回もなんかあるのね』

『前回はAREX部門に追加メンバーだったか』

『それと魔導協会2期生のデビュー配信時間の発表よ』

『風呂行けねぇじゃねぇか』

『全て終わってから入ればいいんや。どうせ休みやし』

『休日出勤最高や!!』

『あっ……なんかすまん』


『では、UNオーナーのMickeyさんより発表をお願いします』

『はい。では、決勝の熱狂ぶりを利用いたしまして更に皆様には発狂していただいと思いUNオーナーのMickeyより発表をさせていただきたいと思います。今回はこの映像をご覧ください』


配信に流れるのは一曲の音楽。それは昔からボカロPとして活躍し、ここ最近は一人のシンガーソングライターとして一気に名前を広めた人物の曲だった。


コメント

『え??』

『イオリン加入?』

『命やんけ!!』

『はぁ!?遂にMickeyがゲーマー以外にも声掛けやがった』

『イオリンゲームも上手いんやで』

『ボカロPにまで声かけるか?普通』

『どんな繋がりやねん』

『いや、PVカッコ良すぎるって』

『ライブ映像まであるんですが』

『イオリンこの頃自分の曲自分で歌ってシンガーソングライターしてたから』

『イオリンStreamer部門加入?』


『はい。今ご覧頂きました映像通り、ボカロP兼シンガーソングライターとして活動していました。えーそのまま言いますね。イオリンがUNISONStreamer部門に加入する事となりました。これからの活動内容を軽く説明致しますとこれまで通り自分の音楽の活動しつつゲームや雑談の配信をこれまで以上にするようになり、今のPVのようなUNの音楽関係の仕事、さらには魔導協会のMIXなども負担のない程度で担当する様になり、イオリン自身メジャーデビューし、CDなどの発売も視野に入れている所です。条件に付いては両者合意の上で成り立っていますので安心を。ただ、本人からしっかりと報告があるのでそれを見ていただければ更に良くわかると思います。はい、この紙をそのまま読みましたので本人から了承してもらった部分しか言ってません。イオリン、UNStreamer部門加入です!!』


コメント

『えぇぇぇ!?』

『マジか!!』

『イオリンがこれからのUNの音楽関係担当するってマジ!?』

『そういえば今回のUNカップのOPかっこいいなって思ってたらあれイオリンが作った曲か』

『最後軽くエディット入ってたの気づかんかったわ』

『UNがどんどん大きくなっていく……』

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