チョコレートコスモス

眠りにつく前

外した眼鏡のフレームが

少し錆びていることに気付く


家を出る時

足につっかけたスニーカーの

薄汚れが気になる


どちらも

君が褒めてくれたもの

もう会えない君を

感じることができるもの


思い出にするってこういうことだ

君の気配は

少しずつ 少しずつ

私の周りから姿を消していく

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