84日目
ドラゴンの背に乗り日が暮れて、明けた。
休みなく飛び続ける背中を撫でながら生き物は「そろそろ休もうか?」と提案する。
ドラゴンは「ギャウ」と声を上げて、ゆっくりと地面に降り立った。
小川の近くまで歩き、水を手に取る。生き物は、水の成分を調べた。
問題ない様子だ。
生き物が「OK」を出したのを見てドラゴンはマズルを小川に付けた。
ごくごくと音を立てて飲む姿を見ながらゆっくりを背中を撫でてやる。
満足そうにがぶがぶ水の中で笑うドラゴンを見て、猫は生き物の耳の間に体を埋めた。
耳で暖を取る自由な猫を落とさないように生き物は慎重にドラゴンの体に背を預けた。
木々がカサカサ鳴る音がする。
うとうとまどろむ三匹は気が付いたら眠っていた。
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