第280話 ファイントは、マルガリータに介入する
「(うわぁ、マルガリータちゃん、ご主人に内緒で強くなってるなぁ~♪)」
ファイントは、そう
同時に、
今回のダンジョン【アバトゥワの塔】。
レベルⅠとは言え、ダンジョンの特性のせいで厄介な相手と化したオニャンコポンを倒すのは、簡単だった。
このダンジョンは入ると共に
領域と言えば、【聖域生成】を持つ自分にとっては、息を吸うかのように簡単で、だからこそ、マルガリータの成長のために敢えて使わないでいたのだ。
自分がもし敵の立場ならば、臼を切り崩して倒すというやり方の対処を、何かしら用意しているはず。
そして、マルガリータは一皮むけた。
「(まさか、こんな力を得るだなんて☆ ダンジョンのクリア報酬に介入して、別ダンジョンのボスの力を得る力……実に破格的♪)」
===== ===== =====
【
;ダンジョンに介入し、別のダンジョンから力を奪う特殊なドラゴンの力
介入できるダンジョンはランクが上でも可能。介入できる距離があるため、あまり遠くのダンジョンの力を奪う事は出来ない
===== ===== =====
ファイントには、ダンジョンの核たるダンジョンコアを見つけ出す力がある。
そしてダンジョンコアを破壊する事で、ダンジョンを消滅させ、討伐報酬を手に入れる力を持つ。
欲しい討伐報酬が複数ある時に全て手に入れられるというのは強いが、ダンジョンを消滅させるともうそのダンジョンには入れなくなってしまう。
一方でマルガリータは、ダンジョンに介入して、別のダンジョンのボスの
討伐報酬は得られなくなるが、別のダンジョンのボスを消滅させ、そのダンジョンのボスの力を得ることが出来るようになった。
「(どっちが凄いと言えば、やっぱりマルガリータちゃんの力は格別だよねぇ~☆)」
【アバトゥワの塔】のような低ランクのダンジョンの討伐報酬なんて、所詮、大したものではない。
そんな中、マルガリータの力を使えば、恐ろしいことが出来るのだ。
ランクがめちゃくちゃ低いダンジョンをクリアしているだけなのに、マルガリータはダンジョンクリアの度に高ランクのダンジョンボスの力を奪い取ることが出来るのだ。
何度も続ければ、最強の召喚獣になる事は可能だろう。
「(まっ、仲間だから良いけどね☆)」
そう言いつつ、ファイントは、マルガリータのステータスを操作する。
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【悪癖龍マルガリータ】 ランク;☆☆+40
個体レベル;40
装備職業;杖使い/アナンシ
攻撃力;B+73→A+103
属性攻撃力;A+73→SS+43
防御力;A+73→S+63
素早さ;E+73→A+73
賢さ;B+83→S+43
>>属性攻撃力がSSを越えたため、特殊スキル【魔術改変】を取得しました
固有スキル;【悪癖音波】;悪癖龍が持つ特殊な音波。魔力を込めると、放った言葉が実際の形となって相手にダメージを与える事が出来る
;【ドラゴンパワー】;ドラゴンの力により、全ての攻撃が強力となります
;【ファミリー・スター】;自分と絆を持つファミリーが多ければ多いほど、魔力回復が速くなるスキル。体力などの回復も速くなります
;【
;【物語の王アナンシ】(NEW!!);この世の全ての物語はアナンシへと帰結する、アナンシの固有能力。伝承や伝説を持つ相手に対して特攻能力を持ち、彼女と仲間の攻撃は全て特攻能力として相手に与えることができる
;【アルター・フェザー】悪癖龍マルガリータが出した、異次元の力を纏った龍の羽。彼女の翼から離れた羽がなにかにぶつかると、その物と共に異次元へと帰っていく特殊な羽
;【悪癖龍魔法】悪癖龍マルガリータのみが使える魔法。半古代龍魔法をマルガリータなりにアレンジした魔法であり、この魔法に当たった全ての物は、異次元から来たエネルギーに複雑に絡み合い、そしてそれぞれの世界へ持っていかれる。身体が複数の色々な世界に持っていかれるため、召喚獣や魔物であろうとも、この魔法を喰らった場合、二度と元の姿には戻れない
;【アルビノ・アイドル】(UPLOAD!!);白い髪と赤い瞳を持つアイドルの容姿関連スキル。レア個体として、レアスキルを獲得できる確率が高くなり、全ての攻撃に敵を魅了する【魅了】を付与する
後天スキル;【ドラゴニック杖術】(マナ系統)(UPLOAD!!);四大力の1つである《マナ》を扱う杖術。杖を持つ場合、杖から出る《マナ》を用いた攻撃の全てに補正効果がつきます。また、杖を扱う際に補正効果がかかるだけでなく、ドラゴンとしての強力な能力付与が付きます
;【二人三脚】;自分と体力をもう1人の相手と共有するスキル。対象;《悪の手先》吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世
;【龍眼】;敵の中で一番、魔法防御力が高い敵の防御力を10%まで下げる
;【
;【
;【魅惑のトップアイドル!!】;自分の仲間全員のステータスを5%上昇させる、ただし相手に狙われやすくなる
;【
;【プリンセスになりたくて】;条件を達成すると、特殊スキルを取得します
;【ミステリアスドラゴン】;自分の体内で作り出した、特殊な黒い霧を放つスキル。霧を纏っている間、防御力が極端に減少するが、相手から狙われなくなる。また、この状態の時の攻撃はいつもの3倍の威力となる
;【抑えられない……この輝き♪】;自分のカリスマ的アイドルオーラを輝かせて、相手に自身を狙わせるスキル。このスキルを使うと相手からの攻撃に狙われやすくなり、また【魅了】の状態異常にかけやすくする
;【魔術改変】(NEW!!);魔術式を改変し、独自の魔術として改変する。また、相手の魔術式を改変して、魔術を使えるようにしたり、永遠に魔術を使えなくすることも可能
>>>【アイドル杖術・撃】を破棄し、属性攻撃力を100アップします
>>>【メカクレ】を破棄し、賢さを50アップします
>>>【完全インドア派】を破棄し、素早さを50アップします
>>>【完全インドア派】を破棄したことにより、Eランクに固定されていた素早さが2ランクアップします;デメリットスキルの1つ。素早さがEランクで固定されます。また少し運動するだけで体力の減りが普通よりも速い
>>>【サンタなトップアイドル】を破棄し、全ステータスを100アップします
>>>【
進化しますか? Yes/No
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マルガリータはダンジョンに介入して、別ダンジョンのボスたるアナンシの能力を得た。
その介入の際に、ファイントはダンジョンを通し、マルガリータの能力を調整した。
レアスキルを得やすくなる【アルビノ】を、魅了効果を持つ【アルビノ・アイドル】に。
魅了効果を持っていた【アイドル杖術】を、ドラゴンの強靭な能力を付与した【ドラゴニック杖術】に。
そして要らないスキルを全てステータスの上昇に利用させてもらった。
特にデメリットスキルであった【完全インドア派】【メカクレ】の2つを処分できたのは大きいでしょう。
「(ほんと、心強い仲間が出来た☆ ご主人を支える仲間が強くなるのは嬉しいわねぇ~♪
----あと、特殊進化できるみたいだし、進化させちゃおっと☆)」
進化もできるようなので、マルガリータはそこにもGoサインを出して、進化させておく。
無論、すぐさま進化してしまうとご主人にバレてしまうので、ちょっと長い間、"
と、ファイントはダンジョンを操作して、この先の目的地たる【街】があるレムリア大陸の出口付近に、即死トラップがあるのに気付いた。
そして、別の誰かが介入して、ファイント達を分断しようとしていることも。
入り口が4カ所だけなら、その入り口から出ることが出来る出口にトラップを仕込むのは当然。
「(まっ、私には関係ないんですけど☆)」
問題は、ダンジョンに介入できるファイントが居た事。
ファイントはダンジョンに介入し、このダンジョンからの出口を別のところに出るように設定。
そして同時に、別のダンジョンからレムリア大陸へ向かおうとする2人、空海大地と天地海里が出る出口を変更する。
「(さぁ、どうなる事やら☆)」
この後の展開を楽しみにしつつ、主たる冴島渉に置いてかれないように急ぐのであった。
(※)悪癖龍マルガリータの特殊進化
悪癖龍マルガリータは、【
ただ進化途中に新たなスキルなどを得た場合、進化後の姿に影響がある可能性があります
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