第9話 奏
その年の
座していた
外は暗がり厚い雲が土地の全てを見下ろす
扇は空気を切り
鈴は天に響き
かつてこのような舞があったであろうか
あるはずもない
次の瞬間
「「「参る!!!」」」
足裏で床を打ち鳴らした
扇、鈴、
暗雲から一筋の雷が落ちる
空へと昇って行った
空の上には角が幾本も生えた黒鬼が座していた
その鬼の前に座した
鬼はひと睨みし
「して、何とする?」
「人の時は
「季は巡り人も巡りて共に豊かなり」
「万物満ち
鬼は最も大きな角を折り
にぎり
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