第7話 同窓会
今日は小学校の同窓会に出席する夢を見ました。
1次会は、町の全ての小学校の同じ学年だった人たちが合同で集まる形式。まるで成人式みたい! 屋外に長机がたくさん用意されていて、そこに出身校問わずテキトーに座らされて、お酒を楽しむ……という会。ええ、治安も悪くなります。
私は周囲の知らない人たちに馴染めず、おとなしい子キャラということにされてしまっていたんですけど、ふとした瞬間に隣の机からおもいっきりシャンパンを浴びせかけられます。思わず振り返り、シャンパンを(うっかり)私たちにかけてしまった人間を確認すると、なんと、同じ小学校出身の男子ではないですか。
その子とは小学生時代仲良くしてたし、割と乱暴な言葉遣いでの掛け合いが普通だったので、「何しとんじゃわれぇ!」みたいな感じで笑いながら怒鳴り付けたんですよ。向こうもワルイワルイみたいな感じで笑ってたんですけどね。
さて、と自分の机の方に向き直ると、すっかり静まり返ってるじゃないですか……そりゃそうですよね、おとなしいと思っていた女子がこんな言葉遣いをするなんて。やべえやつだと思われたのかもしれません。
そんなこんなで1次会は終わり、2次会へ。今度は学校ごとに別々の会場なので、気軽な気持ちです。
私たちの会場は、鍋料理屋さんでしたね。夢の中の話ですし、料理の詳細については覚えていませんが。2次会が始まってしばらくのうちは、意地悪だった女子に私生活のことを詮索されてちょっと面倒くさかった。
会が始まってしばらくたつと、仲の良いいくつかのグループに分かれて話しがちですよね。部屋の角の方で体育座りをしながら話す数人グループがいて、私もその中に加わりました。メンバーは、私を除くと以下の通り。
①「漢字王」と呼ばれてたインテリくん。
②元々は太っていたけれど、痩せて垢抜けた男子(1次会でシャンパンをかけてきたあの子です)
③なぜか私に執着していた女子(ちょっと意地悪だった)
④小学生の頃は身体が弱く、クラスで一番小さかった男子
特に④の子については、大人になってお酒が飲めるようにまでなっていたことに驚き、嬉しかったんですが……夢だけでなく、現実でもそうだといいな。
団らんの途中でなぜか体重の話になり、ダイエットしてリバウンドした話で大ウケしたりしてたんですけどね。先ほどの④の子が「俺78kgあるからさすがにちょっと痩せなきゃ~」って言ってたんですよ。
「いやいや嘘でしょ、78kgでその程度の体型って、かなりの高身長やん」
「いやだから身長伸びたんだって」
「嘘やん、じゃあ私と比べてみる?」
ってなって。小学校の頃は私の方が頭ふたつぶんくらい大きかったんですよ笑
それでね、実際に立ち上がってみて、比べてみたら向こうの方が頭ひとつぶん大きくなっていたってわけ。それがあまりに嬉しすぎてですね、私、号泣してしまうんですよ。
もちろん私の夢の中での出来事ですので、皆ちゃんと私の気持ちを理解してくれていて、ニコニコ微笑んでるんですけど、実際にこんなことになったら皆ドン引きしちゃいますよね笑
解散したあと、③の女の子が一緒に車に乗ろう、送ってあげると言ってきたのですが、引っ越して家が遠いからと断ったんですね。そうしたら、すごく残念そうな顔をして、そのまま細い路地の中に消えていったんです。そっちには駐車場もないのにどういうこと? と不思議に思っていると、①のインテリ男子に「人にはいろんな事情があるから」と言われ、気にしないようにと忠告されたのでした。最後の最後に突然のホラー。
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