第510話 1日に2度不幸を経験したみたいだった

バイト先で死んでしまった高齢のおじいさんのお葬式に行くために坂をのぼって葬場を目指していた。


その途中でまさにお別れの雰囲気のある家があった。そのボロい家にはたくさんの喪服を来た人たちが家のなかにいたのが見えた。


1度に2度不幸を見てしまった感じがあった。


子どもとか泣いてたし、1人の遺族からは夏がすべてだったねとか言ってた。


そして近くに歩いてるとその人たちに、「あなたどこの親戚?」と訪ねられた。


「たまたま通りかかっただけ」と言った。


そのまま、また坂を上る。

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