第447話 殺人鬼が家に入ってきた

そこは殺人が起きても警察が動かない世界。


ラジオでこんなニュースが入ってきた。


『一軒一軒一家を殺し回ってる殺人鬼がいるので戸締まりを忘れないように!』というニュースだった。


『大丈夫!大丈夫!来るわけ無いんだから。それに来たってやっつければいいんだから。』と親は言った。


『そんなこと言ってるとくるよ?戸締まりしたの?』と自分は言った。


『してないよ?』と返答された。


『は?なにやってるの!?じゃあ戸締まりしてくるよ』と自分は言い、家の中のガラスの張ってあるドア越しから玄関を見ると玄関の方が明るい気がした。


そうすると何か清掃着を着て業者のような人が入ってきた。


『親が業者を呼んだのかな?』と思い、それで一瞬油断した。


この油断した一瞬の隙に相手は包丁を持って迷いなく殺しにやってきた。


自分はガラス越しのドアを開けないようにするのに必死だった。


そのドアノブは下に押しながら前に開ける扉だった。


下に押して開けられるトビラということは向こうが体重をかけられるので有利という訳だ。


そして向こうは大声で『殺ーす!』と言いながら開けようとしてくる。


最初は開けられないように粘ったが少し相手しまって隙間からナイフをさしこんで脇を刺されてしまう。


ここで目が覚める。

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