第22話 マモル
夕方。カラオケボックスから出てきた高校生たちに話を聞くことにしたマモル。
「ちょっと聞いてもいいかな?」
「なんですか?」
四人組の女子高生は、すぐに答えてくれた。
自殺をした三人の事を話した上で、不死鳥について聞いた。
「実は不死鳥っていうグループの事を調べてて、何か知らないかな?」
「不死鳥?ーーなんか聞いた事ある」
「どんな話?」
「不死鳥のグループは心理学で人を殺せるか?って実験をしてるらしいんだけど、そのリーダー格の人が「カラス」って呼ばれてて、組織員の一人一人に鳥の名前がついてるらしいんだよね」
「あ、それとさぁ、私が聞いた話だと、組織員の名前の一つ一つが、トリガーフレーズって言うんだっけ?組織が望んだ様に動かすものになってるって聞いたよ?」
女子高生同士で、そんなやりとりがされている。
「トリガーフレーズ?」
「うん。多分そのトリガーフレーズ聞いたから、その高校生たち自殺したんじゃない?」
そんな事を言っている。
「君たちは心理学を学んでたりするの?」
「うーん。まぁ、少しはーー」
「それじゃ、トリガーフレーズとやらで、人を殺す事は出来ると思う?」
「出来ると思う」
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