10/6(水) ䷏ 雷地豫(らいちよ) 上爻

10/6(水) ䷏ 雷地豫(らいちよ) 上爻


【運勢】


気を緩め過ぎると、盲目的になり、正しい判断が出来なくなるので危険である。


足元を掬われる前に、目を覚まして、心を入れ替える必要がある。


やるべき事を一つずつ整理して、慎重に進めて行けば、何事も上手く行くだろう。


【結果】 ䷏◎上


雷地豫(らいちよ) 上爻


《卦辭》


[上爻 老陰][五爻 少陰][四爻 少陽]

[三爻 少陰][二爻 少陰][初爻 少陰]


《爻辭》


[上爻]


【原文】

《卦辭》

豫は侯を建て師を行るによろし。

彖に曰はく、豫は剛應ぜられて、志行はる。順以て動くは豫。豫は順にして以て動く。故に天地も之の如し。而るを況んや侯を建て師を行るをや。天地順を以て動く。故に日月過(あやま)らずして、四時忒(たが)はず。聖人順を以て動く。則ち刑罰清くして民服す。豫の時義大なるかな。

象に曰はく、雷地を出でて、奮ふは豫。先王以て樂を作り、德を崇(たうと)び、之を上帝に殷薦して、以て祖󠄃考を配す。


《爻辭》

上六。冥豫す。成るも渝ることあり。咎めなし。

象に曰はく、冥豫上に在り。何ぞ長かるべきや。


【解釋】

〔王弼、東涯の解釋〕

《卦辭》

豫はあらかじめすることや、楽しいことを意味する。

四爻のみが陽爻で、その周りを陰爻が囲んで仲良くしている。

上卦は諸侯を表し、下卦は村を表すので、兵を率いる時である。

統率するには、下の者が楽しみ喜んで馳せ参じる状況でなければならない。

そして、順調に行動すれば、罰を与えることも少なくて、民はよく治まるのである。


《爻辭》

上爻は過剰に楽しみがあるので、人々の締まりがなくなってしまった状態である。早く頭を切り替えるべきである。


〔根本通明の解釋〕

《卦辭》

豫は象の中の最も大きなものをいう。

豫は舒(ゆる)やかという意味の舒、叙、序と同じで、物を急がず順序を踐(ふ)んで往く。

そこで必ず成功することから、悦び楽しむという義がある。

一方で、豫(あらかじ)めという義があるのは、十年も後の事を考えて今日から行動して往き、早計であることによる。

上卦の雷が下卦の地の上に出た象で、萬物が盛んになっていく。

天下が治まり安楽になるには、侯を建てるのが良い。

[彖傳]

四爻目は剛で震の主爻であり、天子である。

また長子でもあり、大臣にもなる。

この四爻目の剛に天下悉く応じる。

震は行くの義で、豫は順を以て動くの義であるから、天道天理に順って動いて行き、必ず悦びを得る所となる。

日月の運行、春夏秋冬の巡りに間違う所は無い。

三・四・五爻目の坎は法律の義がある。

法は備わっているが、用いずに民は服す所となる。

国家安楽であり、学問道徳を正しくする所があるから、義は大いなるかな、と言う。

[象傳]

豫は萬物皆悦ぶという義である。

この象を用いて作ったのは音楽である。

歌は最も古く、道徳功労を詩にして、詩を謡って天に誥(つ)げる。

そうしてその人の徳は愈々高く尊くなるのである。

殷薦というのは、有るだけの音楽を悉く奏することである。

黄帝、堯、舜、夏、殷、周を六代の楽という。

上帝を本にして祖考を合わせて祭り、音楽を殷(さか)んに奏す。


《爻辭》

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