第50話 祓 3
何度か練習するうちにちょっとずつ慣れてきたが、この
能力を使用するには
「例えば、移動する時に使用している言霊。僕らは、"
湖の上には無数の島が浮かび、島のはしから流れ落ちる滝があまりの高さに霧となって宙に舞っている。
もはやなんでもありだな。
最初の白妙の悪ふざけが可愛く思えてきた。
そんな風に考えていた俺は、そこでようやく時間が大分経ってしまっていることに気づいた。
マズイ!きっと母さんが心配してる。
焦った俺が、近くにいた翡翠に「そろそろ家に帰らなくてはならない」と伝えると、翡翠は満面の笑みを浮かべた。
「帰るのはいつでも問題はありませんが、せっかくなので、
確かに・・・・。
だけど、ここから自分ちの様子をこんな風に見るのは、なんかちょっと緊張するな。
そんなことを考えながら、俺は神眼を使った。
「見せろ。」
え・・・・・・?
なんなんだよ。これは・・・・・・。
俺は、自分の目に飛び込んできた景色に息をのんだ。
明らかに動揺している俺を見て、
「「見せろ。」」
2人同時に神眼をつかうと、俺と同じようにその場で凍り付いてしまった。
「お、おい。・・・・・これって。一体どうなってるんだよ。」
勝の声が震えるのも無理はない。
俺たちの目に映る景色は、全てその動きを止めていたのだ。
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