第35話 インプットとブックカルテ
人はインプットとアウトプットを繰り返して生きている。
でもインプットとアウトプットの速さは人によってさまざまだ。
私は自分の内側にあるものを、歌うことで、踊ることで、文章にすることでアウトプットすることが好き。それが私の表現方法だと思ってきた。
感情をことばにして、誰かに伝えるのはとても苦手だ。
思ったことが口に出るまで長い時間がかかる。その間にぐるぐると考えて、感情がおさまってしまい口に出さずに終わることもしばしばある。
ファッションやヘアスタイル、メイクだってアウトプットのひとつ。
そして、本を読むこと、映画を見ること、ドラマを見ること、誰かの話を聞くこと、誰かを観察すること、音楽をきくこと、絵を見ること、全てがインプットだ。
インプットがたまって溢れて、自分の外に出ていく。
私はインプットの時間が長い。
今はインプットをする時期なんだと思っている。いつか自分を表現する時が来る。その時の為にインプットをためている。パワーをためている。
そんな期間だと思うようにしている。
今になって、本当は私は何をしたいのか。
私は本当は何が好きなのか。何が好きじゃないのか。
何が心地よいのか。何をしたら安心できるのか。
そんなことを考えている。
最近『自分をたいせつにする本』というのを読んだからというのもあるだろう。
自分を愛することが何よりも大切だ。
その言葉は分かるのだけど、実際に自分はどうしたらいいのか、分からない。
でも、考えるきっかけになった。いつからでも遅くはないと。
自分では見つけられない本、自分では選ばない本、
新たな本と出合わせてくれるの素敵なシステムがある。
それはブックカルテというものだ。
ネットで知ってはいたが、最近頼んでみることにした。
ブックカルテという質問に答えると、自分に合った本を書店員さんが選んでくれるというものだ。
いろんな本を読んできたけど、見事に読んだことある本は1冊もかぶっていなかった。
誰かが自分の為に選んでくれたということがとても嬉しい。
そして、どうしてこの本を選んだんだろうと思いながら読むのも楽しい。
新しい作家さんを知ることができて、そこからまた違う本にも手が伸びる。
全部で9冊選んでもらったが、1冊1冊、大切に読んでいる。
読み終わってしまうのがもったいない。
このブックカルテ、今後もお願いしてみようと思う。
その時の私に必要なインプットの時間。
ちょっとハイペースに読みすぎたな。
でも読みたいと思うならば、私の体が文章を必要としているということだろう。
インプット強化週間。
終
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