第5話 ギルド
冒険者アリア、
まあいつ冒険者を引退するか?での非公式な賭博が存在し皆の期待を裏切り続けていると言う点ではかなり有名人だ。
『魔法使い系』の不遇職業であり初期攻撃魔法も使えず、筋力もさほど無いので剣もまともに振れず、毎日毎日スライムを倒してギルドの口の悪い人からは『スライム溶液回収人』とまで言われる始末、まあ『スライム溶液』は用途が多いのでいくら有っても助かるのだが、その二つ名を聞いた時に思わずツボに入ったのは内緒だ。
この都市は初心者冒険者が多い、だがいつまでもスライムを倒し続けている冒険者は居ない、低レベルでも直ぐに次のステップへ移るしスライム退治は誰もやりたがらない、そのため彼の行為はある意味助かっている、『スライム溶液』の単価は安いとはいえ常に需要は在るからだ、ギルド職員として自分たちも足りない『スライム溶液』を補充に行った事も何度もあるし冒険者や職員のペナルティで向かわせた事も何度かある、私はギルド職員と為って長いが彼がレベル2に為る事を望み、同時に未だにレベル1のまま『スライム溶液』の納品を切望する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます