1話完結型のスカっと系の巣窟との決別「エッセイ」

 小説を書くとっかかりとして、有名サイトさんを知ったという事もあって。今も並行アップという形で猫曲をあげていますが、最近の新作とランキング傾向を見るにつけて、もうあちらは更新しなくていいかなと思いました。


あそこは更新を停止して、ゆるやかに撤退にしようと思います。


 なぜ更新停止なのかに関しては、拙い文章を書いてる作者ではありますが、サイト利用者として気持ちを表明しておくことにします。もちろん個人的な気持ちなので、それは違う!ってのもありだと思うので、読まれた方が何かを考える一助くらいにしてくれれば幸いです。決してネガキャンの類ではないので、ただ残念な気持ちが強いので文字として整理しておこうというだけです。


【この文章の狙い】

このサイトも同じようになったら嫌だなという個人的な気持ちに対するワクチン。


【総括】

現在の某小説サイトは劣化した復讐系まとめサイト化している。


 それではその要素とはなんなのか、という所ですが下記に拙いながらも纏めています。お時間のある方は一読してみてください。


【某小説投稿サイトの現状】

 最近の小説投稿サイトは、大きく様変わりしたように思います。なにが様変わりしたかと言うと、投稿されている作品の内容です。それらはまるで大型掲示板からスレッドの中身を抜粋して掲載する「まとめサイト」で10年前に流行っていた鬼女系の復讐話とスカっとした1話構成の模倣品のようです。そしてそこには文字を使って空想世界を創造している姿が見えてきません。小説、エッセイ、笑い話、ラノベ等の作品や物語が書きたい読みたい人が集まる世界だった筈が、テンプレを書いて一発当たったらラッキーの山師達が集う場所、そのような印象を強く受けています。


【参考例】

”婚約破棄されたけど、本物の聖女は私で、聖女になりすました妹が国を滅ぼしましたが、私は隣国の皇太子と幸せに結婚します”


”婚約破棄の場面で王子の不貞を暴いて、貴族としての役割や金銭での優位を盾に、自分を正当化した後に王子は廃嫡されて、第二王子と結婚して王妃になります”


 同じパターンが続くのはいいんです。突き詰めれば物語は起承転結だけしっかりしてれば納得感があります。さらに家族や世界環境、そして文化構成やキャラクター差違で楽しめる部分もあります。


【問題と感じている点】 

 最近のものは1話完結型が主流で、御都合要素または規定のシナリオラインでしかファンタジー部分は書かれておらず、物語の武器としての聖女だったりが具体性を持ちません。上級貴族の家に生まれた世界に一人の聖女が、元は下級貴族だった義妹と同等の立場や会話が可能なの?みたいな物語の根幹を揺るがす問題に蓋が出来て無かったりします。


 これでは「転生した」「乙女ゲー」「婚約破棄」「真の」「偽りの」「聖女」「姉」「妹」「義理」「隣国の」「皇太子」「第一王子」「第二王子」の判子を作って、押した間に文字を差し込めば1話完了です。

 

書けないだろって思う方はイベントの「婚約破棄」の判子を押した後に各登場人物を500文字から1000文字程度で入れ替えて半日の行動を追いかけるで想像すると楽かもしれません。


 以前の無双俺TUEEシリーズは、似たものが確かに乱立しましたが、どれもこれも50や100話を超える物語が多かったと記憶しています。当時もテンプレと揶揄されていましたが、各作者様方は自分で世界を考えて、構築した世界での活躍を夢見て投影されていたり、または読者の投影したい活躍を描いて希望を叶えていたと思っています。


 話が繰り返されますが、今主流となっているのは、1話だけしか書かれずに完結とされている。記号としての異世界、スキル、聖女、婚約破棄ばかりです。


 上記をすでに実績を出されている方が投稿テクニックとして利用し、人気や読者がついたら続編を書くという手法をとってる方もいらっしゃるようですが、ランキングの入れ替えが高速化した中での人気なので当然実績者の地盤有利となるでしょう。それを意識してやっていらっしゃるなら問題無いと思います。


勝てる時に勝つ。勝てる条件で戦う。大事な事だと思います。


【問題の提起】

高速化されたテンプレ消費の跡に残る物は、なんなんでしょうか?

複数の作者による似たような作品の群れ。

過剰に期待されて書けなくなって筆を折る作者の苦痛。


そして、きっとおそらく他の娯楽がたどったように小説って○○だよな。というキャッチ―で毒を含んで分かりやすい。蔑みにも似た固定概念(ラベル)が付けられて、あれは創造性の無い人間がコピペしてるだけの世界という認識に落ちていく事なのかと思っています。


【まとめ】

 すごく端的に言うと、自分で想像して書いたら楽しかったんです。これを他の人にも、味わって欲しいんです。それは地球シミュレータのPCゲームとか街づくりのゲームやタヌキに借金背負わせられるゲームと似た感覚がありました。

 だれかの理想の箱庭って自分が想像出来ないから読んでて楽しいし、自分の箱庭を誰かが気に入ってくれたら、むずがゆくて嬉しいんです。


だから、短くて代り映えの無い模倣品が隆盛してしまうと、脳の同じ場所だけ太くなって飽きちゃうんです。そんなのは嫌なんです。


【最後に】

こんな乱文で書かれた、謎の一般人のお気持ち表明を最後まで読んでくれてありがとうございました。


御大層な事言ってる割にはツマランもの書いてるやんかボケ!みたいなクリティカルな必殺技は心に刺さるけど、書きたい事書いたので鋼の心で受け止めとこうと思います。オッス!

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