第5話
「ひと狩り行くぜ!」5
タッタカターン タタタ
タータカタァタン
タタタータタターカーター
アシダカグモは益虫でゴキブリを食べてくれるとの事で良い虫らしい…って言われてもあんなタランチュラみたいなのが家に居ると思うときがきじゃないわい!と近所のおじさんに突っ込みたくなった。
私は新フィールドに来てから雑誌を二刀流にして様々な虫?モンスター?と戦いを繰り広げている。畑を耕す時はランス(鍬)を持って土と戦いニンニクを植えていて家の中ではアシダカグモや小さなハエみたいなランゴスタと戦っている。キンチョールと言うライトボウガンもたまに使うようになっていてハンターに磨きがかかっている。
しかし、古龍の気配も感じるようになっているのである。
畑に生ゴミが捨てられていたりゴミを捨てるのに自治会に加入しなければならぬと言う掟があったりと目に見えない何かの気配を感じているのである。
「姿が見えないからたぶんオオナズチだな…厄介な事になってきたぞ!」
私はホットプレートで肉を焼きながら作戦を練った。
日に日にオオナズチの気配は強くなってきている。
軽トラの荷台に乗せて置いたゴミが破かれて散乱していたのである。私はゴミを拾って新しいゴミ袋に入れて助手席へ置いた。それから小さな私のニンニク畑には除草剤的な物が巻かれたらしくそこだけ茶色く枯れていたりしていた。はたまた仕事から帰ると電気線が切られていて電気が使えなくなっていたり家の中を物色したような形跡もあった。
「テンちゃんそれって犯罪だね。寮を変えようか?」
店長がそう言ってくれた。
「でも、あと三日なので我慢します」
「ゴメンねぇ!テンちゃんが来てくれてうちもこの御時世で少しは良くなってきてるからもっと長く居て欲しいと思ってるんだよね。だから寮の近所のことはいつでも言ってね」
店長は優しく言って帰っていった。
私はオオナズチの姿を見てやろうと思い監視カメラとセンサーライトを敷地内のあちこちに仕掛けることにした。
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます