剣と魔法と銃と。

@yamagamiyamagami0315

ゲームスタート


「これにて今学期最後の授業をおわる。明日から夏休みだがあまりはしゃぐんじゃないぞ?」


「きりーつきをつけーれーい」


みんなが帰っていくなか私はあくびをかみ締めながら帰宅の準備を進める。すると誰かが抱きついてきた。


「ひなー!」


「わわ、抱きつかないでよ!あかり!!」


あかりは私の大親友でThe黒髪スポーツ美少女って感じ!実際運動神経は男子に負けてない。


「ごめんごめん、ひなにねオススメのゲームがあるんだ!」


「オススメのゲーム?」


「うん、トリガーっていうねVRゲームなんだけどね。ひなさVRもってたじゃん?」


確かに私はVRはもってる。全絶使ってないけど...


「あるけど...」


「夏休みだしさ一緒にしよ!!」


「うん、じゃあ帰りにちょっとゲーム屋さん寄っていく?」


「そだね」


ゲーム屋に行く途中であかりに聞いてみる。


「トリガーってどういうゲームなの?」


「んとね、簡単に言うと剣と魔法と銃の世界を冒険するって感じ」


「銃!?」


私は剣と魔法よりも銃という言葉に気を引かれた。


「そーいえばひなって銃好きだったね」


「うん!銃好き!」


「あー...トリガーで銃...かぁ...」


「どしたの?」


「んーんなんでもない」


その後他愛もない話をしているとゲーム屋に着いた。


「あっあったよ!ひな」


「5000円...」


私は慌てて財布の中を調べてみる。


「うーん...3000円しか入ってない...」


「私が2000円だそうか?」


「大丈夫!家帰って貯金箱から出してくる!」


「じゃあ急いで帰ってお金とってこよ!」


私たちは急いで家に帰ってお金を財布に入れ、またゲーム屋に向かった。


「そいえばゲーム勝手に買って親に怒られない?」


「大丈夫!さっき許可もらった!」


「おぉー!じゃあ早速今日やろ!」


「うん」


早速トリガーを買って家に帰り自分の部屋にはいる。


「うわぁ...使ってないからVRホコリ被っちゃってる...壊れてないよね?これ」


そう言いながら掃除をしてVRを起動させ、トリガーを差し込む。


「よし、VR起動確認!あとはVR被って横になって被ってる装置の横のボタン押せばいいんだっけ」


ベッドに横になり、ボタンを押してみると目の前にトリガーの文字が現れた。


「おぉ〜!」


そしてトリガーのキャラメイクが始まったけどいじるのがめんどくさくて現実と同じ姿にした。金髪蒼目の美少女の完成!


「さて...と、次は職業の選択?」


目の前に職業の欄が現れた。セイバー、タンク、アーチャー、ランサー、マジシャン、アサシン、ガンナーの7職。もちろん私はガンナー!!


「ガンナー...選択っと」


するとガンナーの説明が始まった。


「ふむふむ、弾は所持制限あって、制限以上までもつと重量オーバーで素早さが下がる...つまり弾は重さがあるって事ね。それにリロードはオートではなく自分でちゃんとしないといけないんだ...いいねこれ!!」


ちなみにトリガーではガンナーは不遇職と言われているのを知るのはかなりあとの方である...


「よし、あとは名前とスキルだけだね。うーん無難にヒナでいいかな」


するとどこからか声が聞こえた。


『では最後にスキルを選択してください。』


「おぉ〜!これが天の声ってやつかな!!」


目の前に色々なスキルが現れる。右上にはスキルポイント5とかかれていた。


「つまりスキルを5個獲得出来ますよってことかな?」


私はじっくりとスキルを見て悩み、5個選ぶのに5分かけた。


『ではステータスを表示します。これ以降はステータスと口にするとステータスが表示できます。なお、他人には見えないので安心してください。』


―――――――――――――――――――――――


名前:ヒナ

職業:ガンナー


Lv:1

HP40/40

MP30/30

物攻10

魔攻2

物防5

魔防4

速度12


装備

頭:始まりのハチマキ ☆

物防2魔防1

胴:始まりの服 ☆

物防3魔防1

腕:始まりの手袋 ☆

物防1魔防1

足:始まりの靴 ☆

物防2魔防1


武器

始まりの拳銃 ☆

耐久500/500


スキル

リロード短縮

索敵

調合

鑑定

必殺の一撃


―――――――――――――――――――――――


『確認終わりましたか?』


「うん!」


『では始まりの街へ転送します』


ついにゲームが始まる...!


『その前にこのゲームのちょっとした説明をします。このゲームは主に冒険などですが、PvPが可能なので注意してください。PvPでは勝てば相手のお金や素材を確率で奪うことができます。』


「うへぇ...PvPあるのか〜」


『それではよい冒険を!!』


気がつくと私は街の広場に立っていた。


「よし、早速レベル上げいってみよう!...とその前に銃弾の数確認しとこ」


ストレージと言うと持っているアイテムや装備が見えるようになった。


「えーっと拳銃の弾500発...マガジン容量は10発だからマガジン50本分ね」


持ち物を確認していると右端にプレゼントのマークが現れる。


「?なんだろ...」


押してみるとプレゼントボックスと表示され、中には初心者応援キャンペーンと書かれていた。それを押してみると1000ナノと初心者用アサルトライフルとアサルトライフルの弾100発が入っていた。


「アサルトライフル!?!?」


思わず大声が出てしまい周りの人に見られる。恥ずかしかったのでその場から逃げ始まりの草原と呼ばれるところまで来た。周りには私と同じような初心者の人達が緑色のスライムを追いかけていた。


「んーと、とりあえずアサルトライフルを見てみよう。」


初心者用アサルトライフル

耐久600/600

物攻4


やっぱり見ただけじゃどのくらい火力出るのか分からないのはめんどくさい...試しに近くにいたスライムにぶっぱなしてみるとマガジン1本使ってやっと1体倒すことが出来た。初心者アサルトライフルのマガジンは25発のようだ。そして鑑定でスライムを見てみると


グリーンスライム

『始まりの草原にいる最弱のスライム。体が緑色なのは草ばかり食べているからだと言われている。』



どうやらモンスターだと名前と説明だけ表示されるらしい。HPとか表示して欲しいな...そしてアサルトライフルを見てみると...


初心者用アサルトライフル

耐久575/600


...どうやら1発撃つ度に耐久外地減るみたい。そうと決まれば...


「よし、弾が無くなるまでスライム狩りだー!!」




―――――――――――――――――――――――

とあるスレ


65:名無しのアサシン

皆の者!今日始まりの草原でなんかすごい子見かけたぞ!


66:名無しのセイバー

ほほう、すごい子とは?


67:名無しのアサシン

聞いて驚くなよ?


68:名無しのアーチャー

わくわく


69:名無しのタンク

ドキドキ


70:名無しのアサシン

拳銃とアサルトライフルをもってスライムをなぎ倒す金髪ロリっ子がいた


71:名無しのタンク

ブハッ!?


72:名無しのセイバー

金髪ロリっ子ぉぉおお!?!?


73:名無しのアーチャー

いや草


74:名無しのセイバー

kwsk!!!


75:名無しのアサシン

えっとな金髪蒼目のロリっ子なんだけど見た感じ始めたばっかりっぽい。


76:名無しのアーチャー

にしても不遇職のガンナー選ぶって多分このゲームのシステム知らない感じだよな


77:名無しのアサシン

そうなんだけど凄かったぞ。


78:名無しのタンク

何が凄かったんだ?ロリ力か?ロリ力だろ?ロリ力だよな?


79:名無しのアサシン

ロリ力ってなんだよ...凄かったのはな全弾命中させてた


80:名無しのセイバー

は?まじ?


81:名無しのアーチャー

え?あれ全弾命中とか出来んの?


82:名無しのタンク

俺やって見た時全弾命中したぞ!虚空にだけどな


83:名無しのアサシン

あの子只者じゃないわ...ちょっとここのスレあの子の報告会にするか?


84:名無しのタンク

賛成


85:名無しのアーチャー

異議なし


86:名無しのセイバー

異議なし!


87:名無しのアサシン

おけ、今日のとこはひとまず解散!




本人の知らぬ間にちょっと有名になりましたとさ。




―――――――――――――――――――――――


分かりにくいスキルの説明


必殺の一撃:相手に認知されていない状態で攻撃した時火力が2倍になる。









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る