代替
教会にマリベルという名の女がかけこんできた。
「司祭様たいへんです。夫がちっとも家に帰ってこないのです」
「なるほど、なにか心あたりはありますか」
「ありますとも、となり町の女、クロエといっしょにいるにきまってます。あの女といったら、性格は性悪、太っていて胸と腹と尻の区別もつかない、男だったら誰にでも色目をつかうあばずれですわ。ああ、うちのものはどうしてあんなものと」
マリベルは顔を赤くながら、彼女の考えられうるすべての語彙をつかって、クロエをこき下ろした。司祭はそれをだまって聞いていた。やがて、マリベルの罵詈雑言のレパートリーが尽きたのをみて、司祭は言った。
「マリベルさん、あなたの言うことが正しいならば、あなたの代わりに魅了的な女性を用意しておあげなさい。夫はすぐに帰ってきますよ」
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