第13話 桶川 医王寺のイチョウ桜

⑬ 桶川 医王寺のイチョウ桜


  平成二十一年三月三十日


変わった桜があると聞いて是非見てみたいと思って出かけてゆく。


川越から菖蒲町へ向かう道の途中にあった。


道のすぐわきにある駐車場へ車を入れると直ぐに医王寺の門があり


桜はその左手に見えている。


本当に変わった桜であった。


今まで見た事も聞いたこともなかった。


まるで天狗が大きな樹の洞を花瓶に見立てて桜の枝を活けたかのようである。


樹齢五百年も経つ大きなイチョウの樹にあった洞


に桜の大枝が刺さっている感じに咲いている。


この桜は昭和四十年三月に苗木を洞に植えたものが


根付いたものだという。


行ってみれば人口的に作られたものであったことにがっかりしたが


良くこの長い間咲いているものだと感心する。


ちなみにこの寺は本堂が見当たらないので廃寺になったものか。


一枚スケッチするが画だと真実味がない。



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