香師宮銀包〜ル・リオン・ブラン
(音楽界の白いライオン!この人が!全宇宙の女子と、男子もちょいちょい憧れの的のコズミック美男子!の、すっぴん!綺麗すぎるわ!日本人特有の透明感ある純白のツヤ肌!トレードマークのキューティクルなホワイト・ロングヘア、今日は中分けストレート………髪型ぶわっと整えたなるやんーそれ狙ろとんちゃう?はーなんやこの面会者参加型ファッション)
「さて」
「ほな紹介させてもらいます。こちらは
「
(「歌ってます」!世界最高の超絶スーパー美形ビジュアル系アーティストの香師宮さんが!一言だけ「歌ってます」!!ああんやっぱカッコええわ〜)
(調子いいぜ。トリオの相方だったぞ?稀人と合わせて昨日まで。こいつ、単にあいつ目当てで俺を誘ったんだな)
綺子から『あんたは最後まで黙っとき』と振る舞い方を示された周は、香師宮の前で足を組んで部屋の中を見渡している。
「
「?香師宮さん、今何て?」
「私の王国は、この世のものとは異なります───源さんも執印君もくつろいで欲しい」
(はああ!偉そうに足組んでるシュウに、なんて優しいお言葉掛けてくださるんや!香師宮さん好きやー!)
「単刀直入に要件を言おう。今日、会員番号1番の源さんに、執印君を紹介してもらった理由はね」
「香師宮とのレースのメンバーどうするんだよ?」
「殺す!」
「相手のかよ!お前のメンバーだよ!」
「えええ!シュウが、あの殺人ロックシンガーとのレース対決の!」
「そう」
「氷の令宗との!?」
「そう」
「香師宮さんのチームメンバー!?」
「おい」
「シュウ!香師宮さん、令宗はんて、無重力空間でも超速タイヤ交換出来る、世界最高のメカニックチーム揃えてるそうですやん」
「そう」
「おい」
「シュウ!緩重力道路で勝ち目ありますのん!?」
「お前レースに命掛けてるんだろうな!」
香師宮が周に微笑む。
「俺ぁ天然だからよ、善が何かとかそんなのはさっぱりだ。しかし仲間にするならまず命を賭けて事に臨む奴だけを信じるぜ!それが俺の価値観だ!お前はどうなんだ!」
(せやからトリオ組んでんけど、ウチと同じ進学校なとこはどう持ってくのやろか)
「君の噂は聞いているよ───自分の命を愛する者はそれを失い、自分の命を疎む者は………永遠の命に至る。そして」
「ほう」
「リンゴにはキスまでにしておいた方がいい」
「!」
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