第20話 私の方が信頼されてないってこと?
この作品のメインヒロインの柴田栞さんsideのお話です。
13話と16話を見てからの方がわかりやすいです。
そちらも是非!
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柴田栞side
久保くんが若宮さんから言い寄られてる。奏ちゃんから聞いた話では告白はキッパリと断ったらしいのに
「わかった。今度の土曜日にデートしてよ」
若宮さんはあんなに堂々としていてカッコイイな〜
私もあんなふうになれたらいいのに。
……デート?!
デートってあの?男女が一緒にお出掛けするアレだよね
「いや、結構です……」
やっぱり久保くんはきちんと断ってる。
でも予定をでっちあげて、嘘がバレたから逆に追い込まれてる
土曜日は確か……未来が奏ちゃんと遊ぶって言ってたはず
「間違えた。その日は妹とお出かけが」
「確か、今週の土曜ならうちの妹が奏ちゃんと遊ぶって言ってたよ」
言ってしまった!
私がちょうど考えてた内容を言うから勢い余って言ってしまった
ていうか奏ちゃんとでウソはついたらダメ
私がこんなことを考えてる間にも久保くんが言いくるめられてる
言いくるめられて話が終わったらしい。若宮さんはどこか言ってしまった
ていうか一回私とお出かけしてるんだし
「あの状況で私とデートがあるって言えば話を合わせてあげたのに」
「まじかよ」
「久保くんの意気地無し」ボソッ
どんな反応してくれるかな
……
聞こえてない!
それから1週間はあっという間に経った。
「若宮、放課後に屋上に来てくれ」
いつのまに呼び捨てになったの?
私はまださんが付けられてるのに!
「うん、こないだのこと?」
こないだって多分デートの日のことだよね。告白するのかな。そういえば奏ちゃんが土曜日に
「お兄ちゃんが帰ってきたんですけどなんか様子がおかしいんです」
って言ってた。自分の気持ちに気づいたのかな
あ、話が終わってる。席に向かってる
聞かないと
「告白でもするの?奏ちゃんからは断ったて聞いたけど」
「しないよ。ちょっと相談というかまぁ、お話をするだけ」
え、相談?若宮さんに?ちょっと前に告白してきただけの子だよね。私の方が先に仲良くなったのに!
私の方が信頼されてないってこと?
「私には話してくれないの?」
「いずれするかもしれないけど、まだできない」
どんなことを離すの?どうしても私には話せないの?
「なんで」
「多分、若宮しか情報を持ってない。いずれ話すから」
情報って何?私は持ってないもの?
本当に?本当に話してくれるの?
「わかった」
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