第17話



箱から出てきたものは昔の写真。そして…


「え、これ最近の写真じゃん」



連絡は最近全然とってなかった。撮ってない間にこうしてひなたがたまにこの箱の様子を見にきてくれてたんだ。


そして写真の一番最後に。


「あった…」



同じ紙なのに私たちのものよりも少し黄ばんだ紙を広げる。



懐かしい文字が目の前いっぱいに広がる。



ただ違ったのは当日配られた文集のあきおのページのものとはちがった。



「ゆいなへ…」



《今の俺は高校三年生です。この手紙を見ているゆいなは何歳なんだろう。

俺の横で読んでくれてるといいな。


ひなたに協力してもらって今回の謎解き宝探しを思いついたんだ。

時を超えて俺の気持ちを手紙で伝えるってなんかかっこよくない?

今俺はゆいなに出会えて最高に幸せな男だからこの気持ちを忘れないように俺たちの未来に届けたかったってのが一番の思い。


この手紙を読んでる時隣にいるだろうから少し恥ずかしいけど、俺と結婚してください。

ずっとずっとゆいなの未来ごと幸せにするよ。


あきお》



「隣にいないじゃん…」




会いたい。


会いたい。


会いたい。











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