第6話

「いつもの場所がいいな」


友達と話をする時、お弁当を食べる時、彼を待つ時。

いつも座っていたあの場所。


「ふふっ、変わらないなー」


昔のまま残っていたその場所に腰を下ろす。


(ゆいなー!)


「えっ?」


突然呼ばれて立ち上がった。

立ち上がった横をセーラー服を着た女の子が走っていく。


「わたし…?」


見覚えのあるその子は昔の私にしか見えない。

駆け寄ったその子の横には懐かしい顔。


ふとした瞬間に思い出す君の顔。


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