第4話

古びた駅に降り立った頃すっかり朝日が登り人も動く時間になっていた。


「変わらないな」


あの頃から何も変わらずに受け入れてくれる場所。


あの場所までの道は10年以上経った今でも覚えてる。

この道でさえも宝箱にしまったままのような綺麗な思い出だから。


一つ一つ拾い集めるように歩いていく。


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