第201話 しまづ二つに割れる
お菓子の決戦イベント「関ヶ原」を前にしまづは2つに割れようとしていました。
しまづと言えば兄弟が仲良いと評判ですが、必ずしも常にそうではありません。
しまづのオーナーよしひさはいつもなげきます。
「よしひろは思考が浅すぎる!さんさん商事に関わると碌な事にならないのがなぜわからない!」
それに対してしまづの社長よしひろはいつも愚痴を言います。
「よしひさ様は中央が見えておられない、みつなりと組んで関ヶ原を有利に進めるべきだ!このチャンスを逃すべきじゃない」
これをよしひさに言えばいいのですが、良い言い方をするとよしひさを尊敬してるから、本音を言うとよしひろはよしひさにビビっているのでよしひさには言いません。
では、誰に言うかと言うとよしひさやよしひろにつく取締役のしまづしゃいんに言います。
もちろん苦労人のうわいちゃんも巻き込まれるわけで。
それでもおさまらないよしひろは体調の悪い息子のひさやすには言わず、その弟で何か言われても何とかなりそうなただつねに愚痴を言うのです。
これが、毎度のことながらくどい!
これがただつねの人格形成にマイナス効果を与えたと後世の歴史家は語ったとかなんとか。
ただ、しまづの発言力は相変わらず圧倒的によしひさの方が強く、そのよしひさが手を変え品を変えて関ヶ原をめざす社員たちに圧力をかけるのでしまづの社員の多数派は関ヶ原参加に反対になりました。
ただし、前回も話したいえひさと闇にひそんでいるよしひさの弟としひさはまだ関ヶ原への道を諦めておらず、情報収集と準備に余念がありませんでした。
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