第199話 二人の殿に悩むうわいちゃん

うわいちゃん、しまづの取締役、偉いのです、エッヘン!

でも、しまづのオーナーよしひさと社長のよしひろには頭があがりません。

しまづはひでよしの圧力によりよしひろが社長に変わったのですが、中身は二人の殿の並立体制です。


うわいちゃんは日記を付けてる普通のおじさんなのですが、この二人の殿に日夜なやまされていました。

例えば、よしひろが出張しろと命令して、準備をしていると翌日によしひさから本社に出て会議に出席しろという命令が来たりするのです。


理不尽な事なのですが、よしひろが優しいのでこういう時はよしひさの命令を優先するように譲ります。

よしひろはよしひさに頭が上がらないのです。


でも、会社の体制としてはトップがよしひろなのでこれはこれで困りものです。

よしひろもよしひさにお願いしてるのですが、よしひさから見ると、ひでよしやみつなりの言いなりなよしひろの指図はいちいち腹が立つのです。


前に紹介した反乱もそうしたぎこちない会社の空気が影響して、多くの社員を狂わせてしまいました。

うわいちゃんも悩みます。

 

そんなうわいちゃんですが、ストレス解消のために温泉に行ったり、若い連中とサッカーをしたりします。

よしひさの大好きな和歌にも付き合ったりして、なんとか不満を溜めないようにしています。


うわいちゃんのなやみは他にもあります

お尻の痔の病気があります。

移動するときこれは辛い。


なので、最近はよしひさの命令を断る時にこの事情を説明します。

よしひさも根はやさしいのでこれを持ちだされると命令をせず、ゆっくり休むようにいいます。


ただ、最近はこの言い訳を使いすぎて、よしひさも何か引っかかったような物言いをします。

なんだかんだありながらもうわいちゃんはしまづのために今日も頑張ります。!

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