第172話 ナニワ万博閉幕!

長きにわたり行われたナニワ万博もついに終了の時が来ました。

サンサン商事のひでよしが自分の会社と日ノ本の企業を集め、元気な日の本を表現するために開いたイベントは大成功をおさめました。


サンサン商事はもちろん、その傘下のもうり、ちょうそかべ、おおとも、りゅうぞうじもそれぞれ集客効果があり、宣伝効果も併せてそろばんの点からも十分見合うイベントとなりました。


そして、その他のお菓子企業も大なり小なり営業において成果を上げることが出来ました。

この大イベントをもって、ひでよしとひでながはなすべきことをなしたということで、それぞれ隠居することを決め、発表しました。


この結果、先に隠居したノブナガも含め、日ノ本のお菓子業界の世代交代が進みました。


サンサン商事は甥のひでつぐを社長としつつ、専務のかんべえともうりのてるもと、たかかげ、そしてしまづに負けたのぶちか、おおともからはたちばなのむねしげ、りゅうぞうじからはなべしま親子が代表として合議制を取ることになりました。


そして、その席で次回の万博は西国以外で行うことが正式に決まりました。


さて、時間は前後して作者をぼこぼこにして気が晴れたしまづの一行は万博終了まで観光客相手にサービス!サービス!!をし前半戦の遅れとグダグダを見事乗り越えて、しまづの名を全国に広めることが出来ました。


万博終了後、しまづは全国のお菓子メーカーを見て、自分たちにない長所を見出しては、自社で真似することが出来ないか取締役会や社員会議で議論することになります。


しまづは田舎者と言われても、貧しいと罵られても決してへこたれません。

相手の良さを見つけ、自らのものとする、それが武芸であれ、知恵や知識であれ、芸事であれそれは変わりません。


よしひさは茶の湯と和歌を、よしひろは会社を経営しつつ医術を、としひさは古の兵書を、いえひさは野を駆け回り野生の勘を、そしてとよひさは広く文武を学び、おとよ隊に負けない精神を?それぞれ努力しました。


舞台は変わり、ひでよしから返還されたソ〇モンの地でしまづの社員が集合しています。

その視線の先にはきりしまのやまやまがその美しい姿を現していました。

第一部完


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