第113話 郭隗の馬の骨またもや登場!
よしひろが何気にしまづの社内にある休憩の出来る庭園を歩いていると、郭隗の馬の骨 (今後は面倒なので馬の骨と略します) を見つけます。
よしひろが声をかけ何をしているか聞くと馬の骨はこう答えます。
「ちょうど今休憩中で自作の小説を書いていました!」
彼の手に視線を移すと、アイパットに何やら文字がびっしり。
よしひろが「何を書いているのか見せて欲しい!」と軽く尋ねると、馬の骨はまんざらでもなさそうにしながら「お恥ずかしいですがこんな感じです」とアイパットを見せます。
タイトルは「令和欲張りギャグコメディ「しまづの県」」です。
もうこのタイトルを見ただけで素人丸出しです。
しかし馬の骨もよしひろも小説は素人なのでそれが分かりません。
よしひろは優しい声で尋ねます。
「なんのために、どんな目的で書いているのだ」
馬の骨
「書くのが好きなので目的と言われても・・・まあ、書籍化したりアニメ化したら老後の心配もせずに済むんですがね、ハハハ・・・」
アニメ化!!!
よしひろに何か閃きが起ったようです。
「もしよかったらそれを見せてくれないか?」
馬の骨は少し驚きながらも「いいですよ!データは後で送りますので!!」
と言いつつ、休み時間が終わったのでトイレ掃除に向かって行きました。
そして、その足でなりあきらのいる「十岩園」に向かいました。
「十岩園」ここはなりあきらが普段働いている研究所です。
ただ、ここには美しい庭園もあるのでしまづの社員の安らぎの場所も兼ねていました。
さて、よしひろは馬の骨の作品を自ら読み、その足でなりあきらに会いに来ました。
そして、以前京おとよ隊が早口で報告した、アニメ化による会社の影響と馬の骨の書いた小説の話をしました。
流石に察しのいいなりあきらはこう質問を返します。
「社長代理はこの小説をアニメ化することでしまづを立て直そうとお考えですね?」
よしひろは少し驚きながらも、話の流れを変えずに問いかけます。
「USO800の影響で余っている社員も多くいる、このままほっとくわけにもいかない以上なんとかならないもんか?もちろんこんな思い付きの企画がうまくいくとははわしも思わん!だがそなたなら企画を形に出来るのではと考えたのだ!どうだろう?」
よしひろの熱意があり、その一方で自信のなさそうな提案を聞いたなりあきらは少し時間をおいて黙考しました。
果たして、よしひろの発案は形になるのか?
次回に続きます。
※ リスペクト観光地 仙巌園 鹿児島県鹿児島市吉野町にある薩摩藩主島津氏の別邸・大名庭園
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