第92話 フフフ 会いたかったよしまづの諸君!
「びよ~ん」という音と共にしまづのメカのモニターに映像が映し出されました。
「フフフ、会いたかったよしまづの諸君!」
「生きていたのですね、ノブナガ様!!」
スクリーンごしにとよひさが目を光らせ驚きと喜びの混じった声で事態を確認する質問をしました。
画面ごしに現れたのは、ワイングラスを片手にしたノブナガの姿でした。
そしてその横には専務のみつひでの姿がありました。
「丁度都に用事があって今それを済ませた所だ、しまづの諸君も元気そうでなによりだ!」
よく見ると画像の後ろ側には様々な情報が写っていました。
このえさきひさとのぶただ親子、そしてその家族と猫達が解放されている様子、彼らの脇にはおとよ隊の上位互換の京おとよ隊の姿がチラホラ見えます。
ノブナガは話を続けます。
「事情は概ね理解している!邪魔者は私が相手をしよう!」
こう言ってワインを一気に飲み干した後、スクリーンの彼の姿は消えていきました。
さて、その後、スクリーンには別の人物が映し出されました。
そこにはしまづの社長よしひさが疲れた顔をしながらも明るい表情をしていました。
「よしひろ、そして皆に伝えたいことがある」
よしひさの説明によると、よしひろたちが戦っている間、よしひさは都での工作を密かに行っていました。
具体的には、都の重要人物、キーマンともいえるほそかわ家のふじたかに連絡をしてこのえ家の救出とオダカンパニーとの連携を模索していました。
その時、都にいる京おとよ隊を総動員してこのえ家の救出を計画、実行!そして逃走の際にオダカンパニーの協力を仰いだということでした。
ちなみによしひさも気づいていませんでしたが、ふじたかに送った文書の内、一部がひでよしの手の者に奪取されていました。
ちなみにその手紙の内容は「ひでよしのような出自も怪しい者が日ノ本の秩序を乱すのは許し難し!!!」
と言った内容があり、ひでよしもそれを知っていましたが、既に勝利は確実であるということと、長男なので一回は出自に関して批判されてもセーフという彼独自の判定基準によりよしひさはひでよしのどす黒い恨みを回避することが出来ました。
目まぐるしい情勢の変化に戸惑うよしひろたちでしたが、一つ分かっていることは「しまづは助かった」ということでした。
こうしてしまづの者たちは完敗の状態から解放されることになりました。
次回はひでよし側から見た一連の動きを紹介します。
※京おとよ隊 しまづ社長よしひさがとしひさと相談の上、都の情勢を知るために設立した集団、米の銘柄とは関係ない!
およと隊の中でも優秀かつ都会的でサッカーか蹴鞠が上手という条件を満たした人物が入隊条件である。
なお、服装は京の都で目立たないようにするため下級公家の格好であり姿はおとよ隊に似ているが口の十字がおとよ隊よりわずかに大きい。
ついでに服装について、本作の服装は通常はサラリーマン、公家の場合は公家の格好がデフォである、ただし髪型は現代風が強い。
※リスペクト 宇宙戦艦ヤマト完結編 パタリロ
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