第80話 無謀と絶望の社内会議
すでにひでよしとの全面対決は避けられないと判断したよしひさは社内会議を招集しました。
各地域に散らばるしまづ社員、ある者はしまづ県の本社で、ある者は遠くの地からの遠隔放送で、会議に参加することになりました。
全国の情報をある程度知っているよしひさやとしひさは既に絶望的な状況下でも元気を示さなければなりません。
まずよしひさが演説します。
「我がしまづの会社規模はサンサン商事の十分の一以下である!」
何処かの総帥が宇宙要塞ア・バオア・〇ーで演説しそうな内容を延々と行いました。
その前にも社内会議で演説をしましたが、後になればなるほど演説を聞く社員の数が減っていることに、冷静なしまづ社員の幾人かは気づいていました。
もちろんよしひさも気づいていましたが、もはや乾坤一擲のカード勝負で勝つ以外に道はありません。
アニメの元ネタの長男は自信満々に演説してましたが、よしひさは胃薬を飲んでから演説に臨む状況でした。
演説が終わると社中は盛り上がりました。
なにしろ、ここ最近カードゲームでは連勝していましたし、その勝ち方も奇跡的な内容でした。
相手の勢力が強いとなるとなおさら燃えるのがしまづです!
いえひさやとよひさ、そしてよしひろさえもこの戦 (カードゲーム)で勝利し、サンサン商事など蹴散らしてやろうという意気込みです。
まだ、しまづは混乱と撤退をしただけで負けたわけではありません。
それがしまづ現場の社員、そしてほとんどのしまづ社員の今の気持ちでした。
今この状況にあっても社長のよしひさと専務のとしひさ、そしてごく一部のしまづ社員だけが将来を悲観し、残りのしまづ勢は勝利を疑わなかったのです。
さて、絶体絶命のしまづ!暗い話が続いたので次回は少し時間をさかのぼって明るい話をしましょう。
次回はあの有名なおおあらいの女子高生としまづのパロディコラボレーションのお話です。
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