第74話 突進のしまづ、混乱のしまづ

さて、祖父ただよしの健康不良ともうりの契約破棄、そしてひでよしの無礼千万な書という3つの難題がよしひさに突如のしかかりました。

これはさすがに胃薬が幾つあっても足りません。


よしひさは冷静さを保つように必死に努力しつつも、明らかに神経質になっていました。

すでに駆けつけている専務のとしひさ、そしてドアを強い勢いでよしひろが開けます。


その後いえひさ、とよひさ親子がやってきました。

こうして社長室内に主なしまづの役員が揃いました。

この中で若手のいえひさが口火を切ります。


「なんだあ、この無礼な態度の数々は、もうりは同盟を結ぶんじゃなかったんか?それにひでよし、ナニモンじゃこいつは、いきなり現れて無礼千万じゃ!!叩き斬るぞ」 (※しまづの県の怒りの表現であり実際に斬るわけでは、たぶんありません)


よしひろも意見を同じくし「いえひさの言う通りじゃ!あまりの無礼許すまじじゃ!!」

いえひさの後ろにいるとよひさも珍しく怒りの鋭い表情を浮かべています。

また、その姿がとても凛々しいのですが・・・

(あ、ここ一枚絵で作画頑張ってください、隠れおとよ隊の作者より)


ここで専務のとしひさが反対意見を出します。

「いや、あのもうり連合が折れたということはこのひでよしなるものただ者ではない!ここは慎重にしつつ相手の出方を見るべきだ!」


よしひさは深刻な表情のまま社長室の椅子で固まっています。

ついさっきまで宴会で浮かれていて、服装もコスプレのトゲトゲが付いているよしひろやいえひさ、とよひさたちと、あらかじめ都やもうりの情報を聞いて分析していたとしひさやよしひさでは明らかに現状の認識に温度差がありました。


よしひさは全員に冷静になるように促し、翌日臨時会議を開くことをその場で告げました。

しかしいえひさたちの発言の通り、今までしまづは突進してうまくいっていました。


これを方向転換するのは並大抵な事ではなく、後に来るのは大混乱である。

思慮深く情報をもつよしひさやとしひさはそうした未来が見えつつ、東から来た突然の脅威に頭を痛めるのでした。


※前回と話題が被りますが、ただよしについてはこの世界線では生きています。

また、モビルスーツとか戦艦とか書いてないので多分生き残ると思います。

あくまでしまづギャグ作品を目指しているのでどうぞ応援よろしくお願いします。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る