第53話 切れたナイフのようながるかん
りゅうぞうじと島津による遭遇戦が始まりました。
りゅうぞうじのHPは25000!温泉や肉、甘酒などが入った饅頭が混在し、お菓子としてのボリュームは十分です。
加えてりゅうぞうじ四天王の5人となべしま勢、そして大将のたかのぶという豪華な布陣です。
それに対してしまず勢はなんといえひさ一人が大将でHPは9000!、そしてカードはがるかん中心の装備でした。
りゅうぞうじ側としては相手は劣勢で将も一人、特別な装備もないということで舐めてかかっていました。
大将のたかのぶは全軍に周りを囲ませて包囲、殲滅するように鷹揚に命じます。
これに対して、いえひさはもともと偵察が目的だったので一撃離脱を狙っていました。
そこで、固有戦法や補助効果を攻撃力と移動力に全振りしました。
その上で回りが皆敵だらけの中、動きの一番鈍く、やる気のなさそうなポイントに突撃し、そのまま離脱する作戦を敢行します。
実はこの時、前の戦いの経験からがるかんの移動力と攻撃力にレベルアップが生じ、普通のがるかんよりはるかに切れ味の鋭い攻撃力と移動力を兼ね備えた、切れたナイフのような陣形になり、会心の一撃がりゅうぞうじ勢に突き刺さりました。
そのころ、りゅうぞうじの他の将と軍勢は既にその場を離脱したしまず勢に対して、ポカーンとした状態で、しばらく啞然とした後に追撃をしました。
しかも、大軍であるがゆえにそれぞれの将との連携が取れず、混乱していて事実上無力な遊兵になっていました。
いえひさは当初の予定通り敵将の一角に突撃して穴をあけて安全圏まで離脱しました。
ちなみに突撃されたりゅうぞうじの将のユニットは見事打ち取られ、陣もボロボロという悲惨な状態でした。
安全圏に到達し、後続の味方もあらかたそろったいえひさがサレンダーを宣言しようとした時、驚くべきことが起きました。
りゅうぞうじ勢の敗北のお知らせがいえひさの知る所となったのです。
敗因はりゅうぞうじの打ち取ったユニットがなんと総大将のたかのぶだったのです!!
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