第2話天川村へ

天川村へ



 さて、キャンプの参加者は、現地合流を含め14人でした。ほとんどはしげちゃん達ぴよぴよの知り合いです。


 ボーカルのちあきさんは、二歳の自分の子供、男の子をつれて来ていました。


 私は、ツーリングがきっかけだったので、バイク乗りに声をかけてみたのですが、バイクで来たのは一人だけです。

 結果、バイクのほとんどは、あきぼんをはじめピヨピヨの関係者です。


 私自身も車で到着しました。

 バイクレースをしているのに街乗りバイクを持っていない友人が参加を決めてくれたからです。私は、二人乗りでツーリングはしたくないので、車に乗せての参加になりました。


 全員集まったところで、車とバイクいっしょに、天河へと向かったのです。



 天河へと行く道のりでは、言いだしっぺのしげちゃんが道に迷いはぐれ、私が車で追いかけて連れ戻すというハプニングもありながら、何とか無事天河弁財天社に到着しました。

 ぎりぎり全員天河から呼ばれていたようです。


 到着すると、さすがに何度かイベントに参加しているという事で一行は宮司さんの歓迎を受け、祝詞を上げてもらえた上に、しげちゃんが御神酒まで頂きました。ドライバーはちあきさんに交代です。



 神社を参拝して散策した後、役場に紹介してもらったキャンプ場へと移動を始めましたが、急な話で空いている所を紹介してもらったせいか、思っていたよりもずっと遠い。


「まだ本当に天川村の中なの?」と思うくらい移動してやっとキャンプ場に着きました。


 もうここはあきらかに「天河」という感じではありません。神社の周りで感じたパワースポットらしい、清浄な山の中といった空気感は、すでにありません。


 キャンプ場では、現地合流の、当時KBS京都ラジオでパーソナリティーをしていたシンカーソングライターのまみ姉たちとも合流して、ここでメンバー全員がそろいました。


 バンガローに荷物を置いたあと、定番のカレーを作り、夕食を済ませ、どこかの大学の合宿で来ているという人達とドッチボールなどをして遊んだ後、雨が降り出しておひらきになり、バンガローへと引き上げた頃には、日付が変わろうとしていました。

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