第2話 ワクチン接種


「うん、(会社所在地)でやるとやっぱり、(会社所在地)の番号取んなくちゃいけないって言われた」


「え!そうなんだ!」


「うん、いつも行ってる、リウマチの病院でやろうとしたら『打てるんですけど、ちゃんと番号取ってもらわないとダメですね』って」


「え、それすぐ取れないんだ?」


「うん、なんかわかんないんだよ。まだやってないから」


「忙しくてそれどころじゃないか」


「基本的には取れないみたいだよ、ね。よっぽどなんかないと」


「ふーん」


「誰も彼もみんなやっちゃうからね、それでね」


「あ、そっか。いろんな所で」


「じゃないのかな、やっぱりね」


「そうか。なにかあった?大丈夫?」


「うん。大丈夫だよ。今日も暑くなりそうだね」


「ねー。今でももうめちゃくちゃ暑いよ。外」


「だろうな」


「変わりない?」


「うん。大丈夫だ、いつも通りだな。なんとか今日を乗り切ればまた・・・」


「なんとかなりそう?」


「やるしかないよね」


「うん。腰は大丈夫なの?腰は」


「うん、腰はなんともないよ」


「腰じゃない、なんだっけ?肩」


「うん、大丈夫だね」


「大丈夫?私は四十肩だよ、絶賛」


「ほんとに?」


「うん、やっぱ40度しか上がんない」

※2人の間のジョーク


「だろ?」


「うん」





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