第13話 『ゲッターロボ』の事を少し語ろう
どーも。
くろねこ教授です。
今回は『ゲッターロボ』です。
『ゲッターロボアーク』の放送も最終回迎えました。
最後に立ちはだかるロボットの影。
「出たな! ゲッタードラゴン!!」
本当の戦いはこれからだオチ。
いやー、これですね、期待通りのラスト。
原作に割と忠実なのでトーゼンと言えばトーゼン。
しかしこれ『ゲッターロボ』知らない人にはサッパリだよな。
という事で今回は『アーク』というより、その原点。
『ゲッターロボ』に関して少し語ってみましょう。
『ゲッターロボ』はなんだか複雑なコンテンツになってしまい、もう基本がなんだかわからない。
もともと1970年代TVアニメ企画『ゲッターロボ』。
この時点では原作:永井豪先生という事になってます。
が東映側の意見やダイナミックプロ全員のアイディアストーミングで作られたらしい。
高円寺博こと永井泰宇、永井豪のご兄弟が三人操縦者がいて、それぞれのメカが合体してロボットになるというアイディアを出したと言う説もあります。
『マジンガーZ』の大ヒットで永井豪にもう一本ロボットモノをと話が来たものの豪先生は超多忙。
これもスゴイ話。
1972年に永井豪先生は『マジンガーZ』と『デビルマン』を連載スタート。
1973年には『ドロロンえん魔くん』『キューティーハニー』『バイオレンスジャック』
この二年で大名作を連発してるのです。
『ゲッターロボ』のコミック連載に関しては石川賢先生に放ります。
このマンガ版が凄かった。
主役のキャラが完全に別物。
流竜馬。
アニメだとサッカー部のキャプテン、正義感の強いリーダーキャラ。
マンガ版だと実戦派空手道場の一人息子。
空手大会に乗り込み、優勝者を一瞬で葬り去る。
止めようとする審判も関係者も全員打ち倒して去って行く男。
それを見ていたサングラスの男は呟きます。
「こりゃとんだ掘り出し物だ」
「アイツなら博士の希望する人材にピッタリだぜ」
神隼人。
アニメはクールで気障な二枚目風。
マンガ版は学生運動のリーダー。
それもだいぶ過激、大臣暗殺まで計画するほとんどテロリスト。
あまりにもヤバい計画に逃げようとする仲間を捉える隼人。
「我々の掟を破り…」
「我々の秘密を聞いて、」
「許せると思うかぁっ!!」
裏切者の顔の皮膚を裂き、眼を突き、耳を切り落とし、鼻をもぎ取る。
正に狂気の男。
巴武蔵は三枚目のデブでお調子者、アニメと大きくは変わらない。
けど最後の自爆アタックが恰好良すぎた。
ゲッターロボからエネルギー炉を取り出しリミッター解除。
「ちったあ驚いたかハチュウ類ども」
「ゲッターエネルギーをフル回転させたらこんなにすげえとは俺だって思わなかったぜ」
「ゲッター光線で滅ぶんだ、トカゲ野郎」
要はアレです。
アウトローで危険な男達を集める。
そんな系の作品は有るけれど、それをロボットモノに、それも狙われた人類を守るための戦いに放り込む素敵な作品。
いわゆる普通のアニメからやっばやばなコミックに石川賢先生の手で生まれ変わったのです。
これがカルトな人気が出てしまった。
テレビアニメが終わりその後、80年~90年代に再度脚光を浴びることになる。
ゲーム『スーパーロボット大戦』による影響も大きいでしょう。
『スーパーロボット大戦』も最初はテレビアニメ『ゲッターロボ』に準じていましたが、徐々にファンの期待に応えて石川賢先生のコミック版『ゲッターロボ』に寄せて行きます。
その頃アニメはOVA全盛期。
永井豪の『マジンガーZ』が再度注目され、新ロボット『マジンカイザー』が作られたように。
ゲッターロボも注目を浴び、OVAが幾つも作られます。
『真ゲッターロボ・地球最後の日』
『真ゲッターロボVSネオゲッターロボ』
『新ゲッターロボ』
このOVAもテレビアニメより石川賢先生のコミック版に準じたキャラクターになってます。
更にはテレビアニメ『ゲッターロボ號』
この関連や順番は難しい。
ゲーム用に石川賢先生がデザインしたものが、マンガに転用されたり。
マンガとテレビアニメ両方を汲んだOVAが有って、それがゲームに使われたり。
どうなってるのかもう正直良く分かんない。
石川賢先生のコミックだけ読めばいいという説も有りますが、
コミックもアニメやゲームのアイデアや設定取り入れたりしてるので。
一度最初からフルリメイクアニメやってくれんかな。
とも思いますが、そうしたらそうしたで「いや、アレは違う」とか言う話出て来ちゃうんだろうな。
OVA『真ゲッターロボ・地球最後の日』は良いですよ。
特に最初の三話まではやたら熱い。
これ今川泰宏監督がやってたハズなんですよね。
『Gガンダム』や『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』の監督。
告知もそうなっていたのですが、現在スタッフロールに監督の名前は有りません。
何かで揉めて、名前を外したっぽいんですが公式な説明等無いので良く分からない。
早乙女博士殺害容疑により逮捕され『A級囚人』となっていた流竜馬。
仮釈放され、単独でゲッター1を駆ってゲッタードラゴンの軍団に戦いを挑む。
もうイカしまくりです。
四話以降はいきなり登場人物そう入れ替え、石川賢先生のコミック版『ゲッターロボ號』に準じた話に。
OVA『真ゲッターロボVSネオゲッターロボ』はどうだろな。
『地球最後の日』と同一世界のような、そうでないような半端な世界観。
ラスト、真ゲッターから神ゲッターへはスバラシイよね。
OVA『新ゲッターロボ』。
2004年製作、全13話。
『ゲッター』良く知らんけど興味あるって人はここから試してみるのも良いかも。
イチから作り直したリメイク作品。
基本は石川賢先生のコミックを2000年代風に。
でもなぜか伝奇時代劇要素が。
安倍晴明や仏教の多聞天と戦い出したりする不思議な展開。
石川賢風と言えば石川賢風なのだけど。
『真ゲッターロボVSネオゲッターロボ』『新ゲッターロボ』は『ゲッターロボアーク』と同じく川越淳監督ですね。『真ゲッターロボ・地球最後の日』も四話以降は
川越淳監督と表記。
なんだかんだ書いてるうちにあっと言う間にけっこうな文字量。
まあそんな訳で、『ゲッターロボ』でした。
とりあえず読もう。
石川賢先生の『ゲッターロボ』。
ではでは。
くろねこ教授でした。
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