411話 スカートめくり

 俺のチートスキル『アクセル』を披露している。

 まずは、ミルキーの短パンとパンツをズリ下げてやった。


「ちょぉぉおおっ!?」


「ははは。相変わらず可愛い下着を履いているじゃないか」


「……!!」


 ミルキーは両手で必死に大事なところを隠そうとするが、俺の『アクセル』がそれを許さない。

 彼女の動作は、スローモーションのようにゆったりとしている。

 まるで、ビデオテープの映像を見ているようだ。


「ふへへ。さぁ、次にいくぜ」


 ミルキーばかりに構っていては、他のハーレムメンバーたちに嫉妬されてしまう。

 俺は、彼女以外のメンバーたちにもイタズラしていく。


「にゃにゃぁっ!?」


「……コウタちゃんはイタズラ好きだね……」


 まずはセリアとティータの2人をターゲットにする。

 ミルキーと同じように、短パンをパンツもろともズリ下げてやった。

 もちろん、『アクセル』の発動は継続している。

 彼女たちにとっては、いきなり服を奪われてしまったような感覚だろう。


 二人は恥ずかしそうに身を捩るが、抵抗はできない

 お次は――


「ふぇっ!?」


「ひいぃ!」


 エメラダとローズのスカートをまくり上げる。

 彼女たちはいずれもサポート系及び遠距離系のジョブを育てている。

 短パンではなく、スカートを着用することも多い。


「ふむ……。スカートめくりは小学生以来だな。懐かしい……」


 俺はエメラダとローズのパンツを眺めながら、そう呟く。

 懐かしむのも結構だが、俺には世界滅亡の危機へ立ち向かう使命がある。

 進歩していないのはマズい。

 ここは、以前よりも一歩進んだ行為をしておくべきだろう。


「……あうぅ」


「お、おやめくださ……あっ!?」


 俺はめくり上げた状態のスカートを、腰あたりに括り付けて固定してやった。

 さらにはパンツまでをもズリ下げる。


「これでよし、と」


 俺は停滞するような男ではないのだ。

 日に日に、新たな扉を開き新天地に足を踏み入れる偉大な男である。

 俺にかかれば、この程度のことは造作もない。


「さぁて、お次は……」


 俺は次の獲物を探す。

 ここまで、イタズラ難易度の低い順に狩ってきた。


 新メンバーのミルキーは総合的なジョブレベルが最も低く、素早い動きにはまともに反応できない。

 セリアとエメラダも、比較的新参メンバーだ。

 ローズとティータは中堅ぐらいだが、サポート系や魔法系のジョブを優先して育てているので反応速度にやや欠ける。


「ここからが本番だ!」


 残る獲物は、シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リン、グレイスだ。

 いずれも古参だったり、動体視力に優れたジョブを育てたりしている。

 なかなかの強敵だ。

 油断せずに行こう。

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