第7話 馬車上にて① 魔素窟への誘い
聞いておかなければならないことがあった。
「タルヴィッカ様。お話いただける範囲で構わないのですが、魔導剣士という職についてお教えいただけますでしょうか?」
「もちろん、構いませんよ。わたしが知りうる限りとはなりますが、お話いたします……はじめに望まれて生まれたわけではないこの職の成り立ちについてもお話することにはなりますでしょうが」
魔導剣士という職が生まれた経緯は、貴族院で辺境の噂話としては聞いていた。けれども、わたしは魔導剣士を目指すタルヴィッカ様からの話を聞きておきたい。
「辺境の地で発生し続ける
「はい、封じることができない
魔素により地を荒らす
「封じられず、開いたままの
王族の手による魔晶石から構築される魔壁が、
「はい。……それでも、魔導剣士たちが
どうしても聞いておきたいことだったので、質問に質問で返してしまった。
タルヴィッカ様は、一息おいてから、わたくしを真っ直ぐに見据え
「
と仰った。
タルヴィッカ様の目はおきれいね、と別のことを考えてしまっていたわたくしは、『
それって、
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