第3話 理解できない状況
雨がやまない。
叩きつける様な雨を地上へ落としている雲はぶ厚くて、すぐに天候が変わりそうな気配はなかった。
だから、仕方なしに寂れた研究所の中に入る。
しかし建物の中に入った後、ありえない事になった。
中に入ったら、出られなくなったのだ。
ノトは困惑した。
どう考えても破壊可能であるはずの窓ガラスが、何をやっても割れない。
前代未聞の事態にノトはパニックになりそうだった。
しかし、自分以外の面々の視線を気にして、ノトは平静なフリをする。
ここで取り乱せば、隙を見せる事になる。
そうなると、まぎれこんでいるかもしれない怪しい人間に、背中を狙われる事になるからだ。
ノトは至って平静なフリを続けながら、出口を探してあるいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます