第6話 一人



 ルルはただの人間。

 薬に詳しいだけの博士だった。


 だからパスカルはルルを守らなければと思った。


 パスカルは、小さい頃に姉に甘えていたばかりの自分を思い出す。

 そして、強くあろうと決心した。


 だから姉を探す旅の中で、磨いた魔法の腕に頼る事になった。


 しかし、移動するにつれて化け物の数は多くなった。


 そのうち、パスカルはルルを守り切れなくなった。


 怪我を負ったルルは、パスカルに自分を置いていくように行った。


 パスカルは、それに首を振ったが、ルルは化け物を引き付けて、別の方向へいってしまった。


 その姿を見失ったパスカルは一人になった。


 一人旅になれていたパスカルだが、不安な気持ちは消えなかった。


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