今日21日 普段と変わらない症状の脅威 《発覚編》

 母もうちもぐったりと席で屍のようになっていて、


「ちささーん」


 看護師さんの言葉にも「ふぁいぃ」なんて弱々しくも応えたます。友人は車の中で待機をしてくれていました。行き返りと付き合ってくれました。


「じゃあ。鼻の中ぐりぐりしますよぉう」と細長い棒を取り出した看護師さん。あれはもう凶器ですよ。先端が鼻の奥にはいるんですよ!? しかも、ぐりぐりとされるんですよ?? しかも、わりと強い手つきで逃がさないようににこやかに作業を行うんですよ。あががががっ!


 じんじん。


 鼻の穴の奥が痛みながらも呼ばれるのを待ちました。母も同様に。


「インフルエンザで間違いないよ」


 呼ばれてくらくらと、違ってくれ! と願ったうちの祈りは儚くも塵になります。

 

「だいたい3、4日。家で安静にして、熱が下がったら2日後くらいから出歩いてもいいよ」


 つまりは一週間くらいは、会社は休まなければならないということです。

 まさに地獄。何故なら会社を休む → 給料が減る!

 うちにとっては死活問題! でしょう!?


 母と寝たきりになる訳です。

 

 そして、

「店長……すいません。インフルでした」

 報告には勇気がいりましたw


『A君もインフルだったよ』


 ががぁん!


 素っ気ない言い方だった記憶とやっちまったという記憶があります。

 明らかにうちが移した風邪インフルエンザじゃないですか。他のスタッフも、そう思っていたとはずです。聞かなかったけど恐らくはねw 


「熱が下がって2日くらいから出勤が出来そうです」


『うん。お大事にね』


 から。

 うちは寝てました。

 母が何故か早く回復しました。


 無職ニートのように食っちゃ寝をし続けた私の顔は大きくまん丸になっちまいました。

 後日、出勤して全員に顔の大きさに突っ込まれました。ちっくしょうぅうう‼


 以後。うちの顔から肉が削れることはなくなったのが【罪】と【罰】なのかもしれませんね。


 このとき。本当にA君には申し訳ないとしか思いませんでした。明らかに感染源はうちなわけでしょ? やっちまったとしかね。後は、ビンゴ大会の司会をしたことは本当にしたくなかったし、店長にも言ったのに聞く耳みないしで最悪で、ひやひやしましたよ。子どもが間近に来るんですもの。(来ないで、来ないで)と唸ってましたよ。インフル確定も、久しぶりの長い休みだったので仕事に行きたくてうずうずとしていました。

 次回。

 ふざけんなよ! な展開になりますw

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