サハラの宝石

設定解説部分（本編ではありません）

設定解説

【ビア】

　オドマンコマ研究所を一つのロボットとして成立させている高性能バイオ量子ハイブリッドコンピューターのオペレーティングシステム。人工知能のようなプログラムであるが、圧倒的な機能を有するコンピューターで情報を「合理的に」処理するためには人間の思考に近いシステムが必要であるという持論を持つ開発チームによって大脳新皮質のような機能を持つプログラムを作った結果がこれである。できないことは「オドマンコマを傷つけること」と「人の心を読んで都合のいいことを言うこと」と「子をなすこと」だけである。嘘はつけるが常に合理的な嘘しかつかないため人を傷つけることも多々ある毒舌システム。ノイマン式スーパーコンピューターのために組まれた「タノ」という同系列のOSがあるが、こちらをインストールしたスーパーコンピューターは0.3秒で処理落ちした。そのためオドマンコマのコンピューターにおいてはそれぞれの親和性を鑑みてビアはバイオコンピューターの部分にインストールされ、量子コンピューターには普通のOSが搭載されているという二重構造で成り立っている。

【IRIS（アイリス）】

　「Infinity Revolution Introducer for States（国家のための永遠の革命者）」を意味する名であるが、この組織の名前は頻繫に変わるため「永遠の革命者」を名乗る組織の総称となっている。その目的は「無限の改善」であり、これまでの国家の体系をすべて解体し全世界の国境をなくすことを当面の目標としている。主な手段は圧倒的な武力をもって各国の「腐敗を糾し」て（政府を脅し攻撃しているだけであるが）不安定な情勢を作り資金や人員を集めることで、不安定化した地域には慈善団体のようにインフラ投資と資金の投入を行って民衆を味方につけ「戦い」を行う。サハラ砂漠にいくつもの拠点を持ち、世界統一を目指してテロ行為にまい進する組織という認識でだいたい正しい。

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