第39話 限られた時間

「なに?」


「ちょっとww」


「11時間後にはついてるよ福岡に。はぁ~、ねぇ」


「いや待って、いいよ、おにいちゃん、じゃあさ」


「何がいいんだよ」


「あ、じゃあさ、ちょこっと会ってすぐ帰ろうか。それで」


「ん?いいよ。パンツおろして。ふははははw」


「はははははwいや、私さ、おにいちゃんと会うとさ、浮かれて時間のあれがさ、え、もうこんな時間、ってなっちゃうからさ、もうタイマーかけようか?」


「あははw」


「ね、それがいい」


「はぁ~、ほんとにね。ちょっとね」


「ちょっと、ちょっとだね。でももうちょっとだもんね、あと1か月くらい?」


「そうだね~。聞こえる?」


「聞こえるよ」


「うん」


「どっか行ったの?」


「違う今、おしっこしてる」


「おしっこしてるの?だいたいおしっこしてるじゃん、私といる時」


「そうだよ、おしっことうんちが出るの」


「んふふふふ」


「もようすんだよ」


「え、そしたら、だから福岡1個終わって、9月で終わるじゃん?そしたら今よりはそんな福岡って行くの?」


「いや、そうすれば福岡は1日だけで、まぁ2日くらいで済むと思うんだよね。今みたいに3日間も4日間も行かないで済む」


「やっぱちょこっとはそうなんだね、ちょこっとは」


「うん」


「で、埼玉とかだったらね、まだね、気持ち」


「う、うん」


「だよね」


「うん」


「だからほら12月と、ねぇ、おにいちゃん」


「うん」


「で、もうすぐ1年記念だね」


「うん。早い早い」


「早いね。いつか覚えてる?」


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