第27話 ダメ人間
「おまえもダメだしな(笑)」
「そう。だからおにいちゃんと関わった人間はみんなダメになってく(笑)」
「何おまえ何1人でウケてんの」
「だって思わない?」
「オレがいけないの?じゃあ」
「うん」
「オレが人をダメにする」
「そうそうそうそう、と思う。ダメ人間製造機だよ」
「だってオレはダメになってくれなんて一言もお願いしてないよ」
「してないよ、してないの。おにいちゃんはもうみんなに頑張れ、頑張れって言ってるんだけど(笑)みんながおにいちゃんといると居心地がよくてうんうんうん、そんな感じ、わかった」
「わかった?何?」
「思わない?よーく考えてさ、自分の周りさ、男も女もさ、なんかちょっとさみんなさ、何かが欠けてない?(笑)めっちゃしっかりしてる人いなくない?」
「嬉しそうだなおまえ」
「うふふふふ(笑)」
「ん?」
「だと思う、思わない?嬉しい」
「めっちゃ嬉しそうだな。オレのことディスるだけディスって超楽しそうじゃん」
「あはははは(笑)ねー、だってさ、だってね、おにいちゃんと最後に会ったのいつ?16日だよ!」
「今日何日だっけ?」
「今日25?」
「おお、3日前だ。3日前だろ?」
「3日前だね」
「間違いなく」
「間違いないね。すごいね超ハードだね。多分」
「うーん」
「でもそれでも頑張ってくれてだよ?頑張ってでもくれて時間作ってくれての16日ちょこっとだもんね」
「うん。ちょっとねぇ…ほんとに。自分の時間が自分の時間じゃないからね~。申し訳ないね、しの」
「ううん」
「貴重な人生を」
「ん?何?え?」
「しのの貴重な人生を」
「いえいえいえいえ。いいのいいの。大丈夫だけどさ。・・・全然ダメ」
「ふはははははw」
「あはははははw」
「全然ダメだろ?おまえ」
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