こわい話

ぼくは人の目がこわいよ

あたしは人の鼻がこわいの

きみはどうして鼻がこわいのかな

あたしのこと臭いとか思われてるかもって

それは気にしすぎだよ

あなたはどうして目がこわいの

ぼくのことを汚いと思ってるんだろうって

それは気にしすぎだわ


ぼくのことを汚いと思ってないのかな

そんなこと思ってないわ

ぼくもきみのことを臭いなんて思ってないよ

ほんとうかしら

ぼくの鼻に誓ってほんとうだよ

あたしも目に誓って汚いとか思ってないから

ぼくたち仲よくなれそうだね

あたしたちきっと仲よくなれるわ


それならぼくとつきあってくれるかな

こんなあたしとつきあってくれるの

そんなきみだからつきあってほしいのさ

あたしがおならをしたら嫌いになるでしょ

そんなつもりはないよ

あなたが泥にまみれても嫌いにならないわ

それならぼくたち今から恋人どうしだね

ごめんなさい今あたしおならしちゃった


しまった今ぼく泥をふんづけちゃったよ

あなたは汚れてしまったのね

きみは臭いおならをしたのだね

そうよあたしを嫌いになったでしょ

きみこそぼくを嫌いになったのだろ

こわいわ恋って

こわいね恋って

このふたりなら泥もおならもこわくない

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