lawnmower

さゑ

サイレン

今日は朝日が少し足りない

もうどこにも行けない

静かすぎておかしくなりそうだよ

ここに来るのは君以外

見知らぬ人もちらほらと来るけれど

サイレンが鳴り終わったら君を待つ

待っている


わたし彼岸花はきらいだから

あの血がほとばしるような赤はなんだか

自分

をみているようで

お土産は花よりプリッツがいい


こないだは先週の水曜だった

手を合わせる君をみつめてた

その手にさわりたくてにらめっこしたくていたずらしたくて


覚えてる

君はこしょこしょが苦手

5分で笑い死んじゃうって


わたしに手があれば、足があれば

瞳だけではないのと同じ

赤い朝日も雲の中では意味がない


そんなお行儀よくしないで

黒いネクタイなんかして、にあわないよ

だらけたジャージとスニーカーがいい

プリッツはんぶんこしようよ

うまく切れないアルミの先っぽ

君の手の先に透ける雲


テーブルの上の新聞紙の切り抜きみたく

つながらないから美しいね

つながらないからわたしたち

いつまでたっても同じだね

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