詩 習作
僕凸
昔の歌
戦争が起きて
たくさんの血が流れるだろう
街は焼け
がれきの間に私たちはうずくまる
君はどこか遠くで
画面越しにそれを見ていて
君のところは
夜になるとやけにひっそりしているだろう
冷たい雨が降る
それは私たちの体温を奪うけれど
干からびた大地を癒しはしない
銃弾だけが
私たちの皮膚を貫くのではない
もちろん君は
そのことを知っているけれど
街の静けさは
君に沈黙を強いるだろう
君は耐えかねて
古いレコードをかける
私は思い描く
昔の歌を聴きながら
物思いにふける君の姿を
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