第4話
ボロいが、何しろ会社から近い。
一応風呂も付いてる。
住めば都だ。
コンビニも近いし、スーパーも近いし。
家賃安いし。転職までの期間、ここにいて、
なるべく貯金しとこうって腹づもりでいるんだ。
さて。
俺は慣れた手付きで鍵を開けて
部屋の中に入った。
早速、汗を流そうと、居間に
カバンを放り投げ、ネクタイを緩めて
風呂場に向かい、
浴槽にお湯を張ろうと蛇口を捻った。
お湯が溜まるまでの間、
コンビニで買った麦茶でも飲みながらテレビでも見ようとしてリモコンを操作した。
「今日も疲れたな、、ホント...」
あまりにも疲れているので
ろくに頭に入ってこないが、夜のニュースを流し、俺は水分補給をした後に、
風呂場に向かった。
だがな。
まさかの。
風呂が故障していた件。
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