第2話

湿度が高く蒸し暑い夜だった。

時刻は深夜の11:00を少し回った頃。

会社にいる俺は「エコだ!」「クールビズに

協力しろ!」「電気代節約だ!」などと言われて高めの温度設定のエアコンの中、

有名私立大学の院卒だと豪語しているが、無能な上司の藤島さんに、明日のプレゼンの資料作成を押し付けられ、汗だらだらでパソコンの前に座っていた。


「あともうちょっとで仕上がる...!

そしたら家に帰ってシャワーを浴びて、それから少しぬるめの風呂に浸かって疲れを取って...!」「一杯やるんだ...!だから、

頑張れ俺!」


そんな楽しみを胸に抱き、俺はファイルをぬかりなく保存した。


「よし、終わった...!」






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