第36話...南極旅行(前編)&海斗の過去(前編)
余談
気付いたけど、もう男子校とか女子校とか共学校とかの設定いらなくね?(それ言っちゃオシマイなのよ)まぁだからタイトル変えたんだけど。あと今回割とショッキングなので気を付けて↓ここから本編
ピピピピピピピピピピピピ
今日は珍しくアラームで起きた。
流石に3時起きをアラーム無しは結構キツイので一応掛けておいたが、正解だった。
海斗父「おぉ、行ってらっしゃい」
海斗「親父ぃ何起きてるんだ...」
海斗父「踊ってた」
海斗「真夜中に何やっとんねん」
海斗父「気をつけるんだよ。」
海斗「わかってるって...」
何故か親父が起きていたが、気にしすぎると楽しめないと思った海斗は、今のを記憶から消すことにした。ここでプログラミング部の共同メールでこんなのが送られてきた。
拓也「4時に開都駅集合でお願いします。」
由美「了解!」
咲「分かった。」
杏果「おうけい」
史路喜「理解」
泰樹「承知!」
俺も送ることにした。
海斗「ありがとな、拓也!」
拓也「まぁいつもの事だしよ...」
支度を終え、家から出た。
バスが丁度良く来てたので、乗ることにした。
揺られながら変わり行く景色は旅行に行く時には毎回違うような景色に見える。実際は同じ景色だけどね。
昔は家族5人でよく旅行とか行ったけどよ、今は母さんは亡くなり、1番上の兄さんは自立し、今は3人で暮らしてる。
もう5人では、旅行できない。
もうあの時の旅行には戻れない。
あの日々は俺にとっての宝物だった。
まだ、4歳とかその位の話だ。
幼稚園に入学し、まだ幼く、みんなからいじめを受けていた。
そんな時に母さんは俺を元気付ける為に、
「旅行に行かない?楽しいよ?」
と言われた、これが俺にとっての初めての旅行だった。
その時のワクワク感と楽しかった思い出は今になっても忘れはしない。
そして母さんは俺の為に必死に色々な事をしてくれた。
ただ、あの出来事が今でも思い出す...
それは6歳の頃...
俺が交差点を渡っている時だ。左からトラックが来ていた。俺は左に居た。
その時に母さんは俺を庇ってくれた。
俺は足を擦りむく軽傷で済んだが、母は多量出血で亡くなってしまった。その時に母さんが放った言葉は今でも忘れない。
「海斗も最愛の人間が居たら必死に守りなさい。それが私からの最後の言葉よ...」
その言葉と共に母さんは息を引き取った。
今でも思い出すと涙が止まらなくなる。
「元気かな、母さん」
八島都駅に着いた、もうあの頃を何回思い出したとしても、何も変わらないだけだ。
今日からの旅行はプログラミング部メンバーとして楽しむことにした。
母さんには悪いけどよ。
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