探偵は運命の執行人だ。


彼らは自分達は暴くだけだと嘯くが、暴かれなければ罪など存在しないのだから。


因果応報を、それがどれだけの正当性の上に行われていようと彼等には関係がない。


好奇心のままに暴き、晒し、全てを無慈悲に運命の上にさらけ出す。それが例え悲運から逃げ出そうとした結果であろうと、暴く事が誰の救いになることがなくとも。


彼等には関係がないのだ。


だからせめて、罪を暴いた罪を、幸せを掴もうとした彼らを嘲笑った罪を彼等に。

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