第16話デートをしよう短編で後編

月夜さんの家でオヴァンゲリオンを見た。

香水のいい匂いがする。すぐ家の部屋に上げてくれたし片付けできる人なんだ。

この虚構と現実の充実ぶりに俺は涙をこらえていた。

それからのことは舞い上がって覚えていないというか人生デビューしてから一番の思い出だからどぎまぎしていた。

覚えているのは、

「月夜さんじゃなく月夜ってよんで、私も京次朗ってよぶから」

という進展だった。夕飯の時間になった。

「京次朗、またね!」

「またな!月夜!!!」

妹にこのことを話すと、

「兄貴のヘタレ」

と、言われた。どこが!?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る